85話 血の枝
私は自分の武器、ブラッドサイスを持った。
(相手は神だ、どうせ生き返るだろう)
「鎌か、良いだろう、私は剣で行こう」
そして私はブラッドサイスを思いっきり振りかぶった。
「これで死んでも文句なしだからね!」
その一撃はあまりにも斬ったという感覚が無かった。
「ほぉ、その小さい腕でこんな大きい鎌、扱えるものだな」
その時、頭が弾けるような痛みがじわっと感じた。
「……いつの間に叩いたんだ」
「時間を止めたんだよ」
時止めか……
「そういえば、今後、転生者、または転移者が降ってくる、その時、お前はどうする」
「それは……出来る限り守るんだ」
「もしできなければ……どうするんだ?」
「できないことは無い、私には」
「その覚悟、私にぶつけてみろ!」
私は魔力を暴走させ、背中から血の枝を神の心臓を貫きかけた。
「……魔力を暴走させる技を吸血鬼風に変えた技、魔血暴走か、良い技を持っているな……」
神の周りにあった輪っかが消えた。
「いいだろう、そなたにある技を、しみ込ませよう」
その時、体の血が何か強くなったような気がした。
「直に分かるだろう、その血が、特殊な血なことを、それに、そのサキュバスを連れて帰れ、掃除をさせようと思ったがな」
そして私とエルメスは逃げるように城に帰ったとさ。
「そうしてこんな風になった」
「へぇ……」
その時、女の子が私の服の裾を握っていた。
「どうかしたの?」
「ママと同じ匂いがする」
「エリサちゃん、私とイチカさんは親族関係じゃないし、別人だよ」
マリーさんの顔には、母親の顔がしっかりと……あれ……涙が出てきたな。
「うえっ」
「イチカ!?どうして泣くの!?」
「なんでもないぃぃ」
「なかせた?」
「いやママは泣かせてない」
どうしてかは知らないけど、涙が出てくるよ……
「じゃ、私は帰るよ、じゃーねー」
そしてマリーさんは帰った。なんで泣いたんだろう?
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