76話 切れ味の凄い刀
鉄の板を重ね、熱した。そしてエマさんがその鉄の板をハンマーで薄く延ばしていった。十分に伸び切ったら鉄の板をミルフィーユみたいに重ね、また鉄を打った。
「これで地面に書かれてる形に整えたらいいのね」
「そうだけど、鍛冶って、得意なの?」
「そうそう、戦闘より生産の方が向いてるんだよ」
そして出来上がったのはいいが、このままでは切れない。
「これは剣の形をしてるけどまだ切れない、何か研ぐ物あればいいんだけどね」
エマさんは濡れた石を出した。
「これ、砥石、水につけてあった」
そして出来上がった代物を研いでいった、薄汚れていた刀だったが、研いでいくうちに刃の部分は綺麗な鋼色になっていった。
「これ、不思議だねぇ、何でも切れそうな気がするよ」
「そして、柄の部分を作らないとね」
「柄は木でいいでしょ、待っててね」
エマさんは家の中から角材を持ってきた。
「これから作る、まぁ、私の手で完璧に仕上げる!」
それからは早かった。粗削りをし、柄の形をどんどんと形作っていた。
「これをこの刃の持ち手の部分に挟み込むと……簡単に抜けない、けれどこれ、作るのに手間がかかるね、やっぱり剣の方がコスパがいいなぁ」
「そうなのね、じゃ、剣も作っていこうか」
「でもこの刀、どうするの?」
「エマが持ってたら?」
「この刀、使いこなせるかなぁ」
エマは刀を素振りしていた、振っているとき、刃の軌跡が綺麗だった。
「さてと、作っていくか」
そして剣を作り出した、刃渡り80㎝の物もあれば、60㎝の物もある。
「これって、戦士が使うものじゃないの?」
「そうだね、大体ダンジョン4回ぐらいで刃こぼれするからね、愛剣なんて、よほど手入れされたものしかないのよ、それとあいつがほとんどの修理で失敗するからね、蔑称でウェポンブレイカーと呼ばれてる人がいるんだ」
「ウェポンブレイカー……強そう」
「その代わり代金は1Gだから修理を頼む人がいっぱいいるのよ」
「ほかの店の修理代金はどのぐらいなのかな……」
「今作ってるのはバトルソードで修理の値段は4000Gぐらい、販売価格は1300G、修理より買った方が安いのよ」
「へぇ、でもルナが使ってるダガーと弓は壊れてないけど、魔法とか流してるの?」
「多分ルナはその武器を可愛がってるから壊れにくいんだろうね、どこまで耐えれるか、熟知していそうな感じなんだ」
そして熱々の鉄が型に流し込まれていった。
「オラッ、くっつけ」
剣の柄の部分を流し込んだ鉄にくっつけた。
「これって、木じゃないの?」
「いいや、これはマンモスの角、耐火性にちょっとだけ優れてるから流した鉄にすぐ漬けてもいいんだ」
そしてエマさんは私に家に戻っておいていいよと言ってくれた。私はお言葉に甘えて家に入った。
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