67話 実力はホント、だけど舐められやすい
起き上がるとイメールさんがクレアちゃんを高い高いしていた。
「何してるのよって天井が穴だらけじゃないの!?」
「ああ、高く投げすぎてボッコボコにしちゃった」
私はその声を無視して朝飯を食べに行った。
「今日はお米あるのね……ジェシカ……」
「そうなんですよ、昨日せっせとケーラさんが手伝ってくれたんですよ」
「へぇ……しかも白米だし、あの道具の使い方、分かったのね」
「ええ、簡単でしたよ」
そして私は一人であの男が言っていた国に向かった。
「しかし、一人で行くとなると、ちょっと怖いかもね」
そして私は街……には見えなくもない村に着いた。
「ここだよね……」
マリーさんの街と比べてまだ発展途上だけど、人はそれなりにいるらしい。
「勝手に入ってもいいのかな」
そわそわしていると後ろから声をかけてきた男性がいた。
「何をしているのだ?」
「わわっ……」
後ろにはあの4の字固めをされている人がいた。
「どうしたのだ?ここが、言っていた王国だ」
「ここが……そうなのね」
「それで、ここの国では人の上に人を作らず、人の下に人を作らずの精神だ」
「急に話し始めたな、どうした?寂しいか?」
すると村人がこっちに寄ってきた。
「なんでこっちに来るのよ……」
その村人は男の顔に拳を叩きこんだ。
「ごおぉぉお」
「何女を連れてきてんだい」
「待ってくれ鬼嫁」
「鬼嫁ですって!?私はセラと言う名前がついてますが!?」
「ごめんってセラ、こいつは我が呼んだんだ」
「へぇ、駆け落ちってわけはないよね」
その女の人は私の目を見てそういった。
「呼ばれてきただけなんです」
「へぇ、言ってることは本当のようだね」
「はい、アポとらずにスイマセン」
「大丈夫よ、このヒモは私の奴隷なんだから」
やたらボコボコにされてるな……
「あそこに良い女がいるらしいぜ」
「あー、またあの盗賊団だわ、仕方ない、弓矢でチクチクとやっていくか」
女の人は腰に下げていた小さな弓を盗賊団に向けていた。
「キャキャキャ、あんな弓で俺らを殺せるって思ってるんだなぁ、平和ボケ民族が」
「平和ボケ民族に、我は入るのか?」
盗賊団の一人の後ろにいつの間にか男の人がいた。
「この時止め野郎が!!」
「時止めか、へぇ」
そして盗賊団を殺すことなく拘束をした。
「こいつらは一旦ホーリーナイトに引き渡すか、しかし、あの事がきっかけなのか知らないが、物凄く働いてるな」
「それって、ベアトリスの事かな?」
上からマリーさんが降りてきた、着陸場所は男の人の頭だった、
「なんで我の頭に降ってくるのだ」
「いいじゃないの、それと、あなた、いい顔になったじゃないの」
「そうか?」
「だからまた女を連れてきて!今日は晩飯抜きです!」
「そんなぁ」
「この人はこいつの奥さんか、鬼嫁だなぁ」
「鬼嫁で結構」
そして私はマリーさんに連れられ、家の近くにある城に向かって行った。
「どこに行くの?」
「ちょっと近所付き合いだね、ちなみに女騎士を連れて行くと十中八九ひどい目に合うから、イチカを連れて行く」
「酷い目って、例えば?」
「ギャグボールを着けられたり、おもちゃにされたりするんだ」
「それって、どういう事?」
「おもちゃ、サキュバス、これだけで意味わかる?」
「あー、何となくわかる」
そしてサキュバスがなぜかたむろしている場所に着いた。
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