64話 突然の来訪
あの後、野菜を錬金術で育てていたところに思わぬ来客が現れた。
「なんと……生きていたのか」
そこにはあの時、私の脊椎をへし折った男の人が立っていた。
「私はゾンビのように生き返る……って言うのはなんだけど、どうしてここに来たんだ?」
「……あの人食い魔族、いないよな」
ちょっと小さい声で言ってきた、そんな呼んでほしいんだったら呼ぶんだけどなぁ……」
「ルナー!ちょっと来てくれるかー?」
私は大声でルナの事を呼んだ、男の人はどこかに隠れようとしていた。
「どうしたー?」
「あの人がルナの事を呼んでたよ」
「あいつ……どうしてここに……」
「お助けぇー」
なんかへっぽこのように感じてきたんだけど、どうしてなんだろう。
「ちょっと追ってみる」
「やめたげて、ルナにおびえているから」
「どうして?イチカの怨敵じゃないか」
「私は生きてるからね」
「ちぇ」
そして奥から声がした。
「ギエェェェ」
その声は血気迫るマリーさんの声だった。
「どうかしたのかな」
わたしとルナは森の中に入っていった、そして見つけたのは、マリーさんが男の人を捕縛しているところだった。
「あれれ、どうしてこいつがここに居るんだぁ?」
「私を訪ねてきて……それで……」
「どういうことか分からないけどね、敵陣なんだよ、ここは」
「ぐぬぅ……あの王国は放棄する!だから、頭にケツを乗せるな」
「なんでよ、頭さえ拘束しておけば、動けないでしょうが」
「男としてのアイデンティティが崩壊するんだ……いいからどけ」
「なら、私からの質問に答えたら、解放してあげる」
「なんだ!?」
「どうしてホーリーナイトを奪ったのか」
「……それは……我が夢だったのだ……」
「夢でも、国を乗っ取ったら駄目でしょうが」
「言っても納得はしてくれないだろうが、我は下級階級だったのだ!あの国の政治体制がのろまだったのが悪いんだ!」
「へぇ、後でベアトリスに言いつけて置かないとね」
「誰なんだよ、それは……」
「前女王だよ」
「そうか、そのベアトリスが悪いんだな」
「まぁ、自堕落な場面もあったねぇ」
そしてマリーさんは男の頭から離れた。
「私からも質問がある、リーリッヒ神とはなんだ?」
私がこの世界に来た時、タリナと言う王国軍の人がこう言っていた。
「リーリッヒ神か……知らないな」
「それ、多分だけど極右の教団かもね、私が調査をするが、国を持ちたいんだったら、私が許可を出してあげるのに」
「なん……だ?」
「いいから独立をするんだ」
そして私とルナはその話について行けなくて、途中で帰った。
「あの話、ルナ、分かる?」
「いいや、全然、と言うか頭が理解をやめようとしていた」
その後、ホーリーナイトとマリーさんの国との戦争は終わり、地下に幽閉されていた転生者は解放され、各々、好きな道に歩んでいった。
「これで、いいんだよな」
幽閉施設の中に遺体がものすごくあった、中には白骨化したものもあった、その中にあの時、警告してくれた男の人がいた。
「……結局、死んじゃったのね」
その後、あの場所で働いていた看守は裁判にかけられることになっている。そして男の人の時に大臣になっていた人たちはこの国を追放され、独自の村を作っているという噂が立っていると聞いたが、嘘だろうと流していた。
「さて、何を始めようかな」
私はルナと話をしていた。
「旅館はどう?冒険者が増えそうな兆候だってあるんだから」
「旅館ね、ニゲラに頼んで建築してもらおうかな」
「いいねそれ、マナポーションをがぶ飲みさせて働かせるのだー」
「ちょっと!?マナポーションはまずいんだよ!」
「ニゲラ……聞いていたのか」
「聞いてましたけど、旅館計画はありだなって」
そして私たちは一時の休息を得て、旅館の準備をしていった。
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