47話 牢獄の善人
牢獄で過ごす事はや3日、もちろん私は飢えていた。
(これ以上食べてないと……寒く感じてくるね……でも抜け穴があるはず)
そうして労働時間になると仕事場に繰り出されるわけだが、今日は違った。
「お前はこっちに来い」
「はい……」
他人から見たら元気が無いと思われていたのか……?
「これ、やる」
差し出されたのはパンだった。
「いいんですか……?」
「ああ、年頃の女はたんと食わねーと、仕事になんねーだろ」
「ありがとうございます……」
「そういえば、お前、あの人食い魔族の仲間だっけな」
「そうですけど……」
「……ついてこい」
私は半ば強引に腕を引っ張られ、監視がいない道を進んだ。
(何だろうこの男の人、背中が広い)
「ここから一人で出ていけ、早くしないと追っ手が来る」
「……ありがとうございます」
「それとこれ、お前の服だ、その服装だと、すぐ脱走囚だとわかるからな」
こうして私は男の目の前で着替え始めた。
「うお……スタイルがいいな……」
「男の人はこれで欲情するんですか?」
「いや……女免疫がゼロなんだ……」
男の人は鼻血を出していた。
「えへへ、じゃ、生きていたら」
私は走って逃げた、倒れた人たちの無念を抱きながら。
「あそこにいたぞ!」
追っ手が来ている、脱走は簡単じゃなさそうだね……
「おわぁぁ!!!」
前には私をここに連れてきた人が立っていた。
「逃がすか!」
私はその人に向かって走った、そしてまた灰色の世界になった、だが私はその中で動けていた。
(なるほどね、時間を止める能力か……邪魔も入らないし、やってやるか)
私はその人に向かって手を伸ばし、服を握った。
「捕まえたぁ!」
私はゴリラパワーで追っ手の方向に投げた。時間が動き出し、追っ手たちは飛ばされてきた人によってバタバタと倒れていった。
「いい気味だ」
こうして私は外に出て、森に入った、
「にしても、一人か、あの時と一緒だな」
私はあてもなくさまよい続けた、おなかが空いた。
「……お腹……空いたな」
私は岩に背を向けるように座った。
(やべぇ……ぼんやりしてきた……)
一つの光がこっちに向かってきていた、追っ手がここまで来ていたのか……?
「イチカ!大丈夫だったのか!?」
「ん……大丈夫……誰……?」
「ルナだよ、生きてたんだね!!」
「そうだけど……ヤバイ……」
私の腹の虫が鳴った。
「お腹すいたんだね、おんぶしてやるよ」
「ありがとう……」
私はルナにおんぶされ、家に戻った。ちっちゃい子が私を運べるなんて……最高……
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