35話 ルナ、修羅になる
召喚された人が戻ってきた時、ホーリーナイトの人の首根っこを掴んでた。
「大丈夫だよな、死んでないよな?」
「並大抵な人は死なない力で制圧したので」
「お前ひとりじゃないだろう?どこにいるんだ?」
「教えるわけが……ないでしょ……」
その時、私の体がどこかに飛ばされる感覚がした。
「おわぁぁ!?!?」
「イチカ!!」
目の前には誰かがいる。暗くてよく見えない……そして私は地面に叩きつけられた。
「ガッッ!!!」
背中に激痛が走った、肋骨何本か逝ったか!!
「あら……転移者だったかぁ……まぁいいや、この森に立ち入ったのなら……殺さないといけないんだよね」
「何をするんだよ……」
指で何かジェスチャーをしていた。
「ますへそから指をいれて内臓をグチュグチュ……」
その時、奥から草をかき分ける音が鳴った。
「イチカに何してるの……?」
凍った声でそう話すのは、狩りが終わったルナだった。
「あらあら、人食い魔族のルナさんじゃないかぁ……」
「そうだが……お前、ホーリーナイトの連中だな、それに、キメラだ、イチカをどうするんだ?」
「内臓をグチュグチュしようかなってさぁ。人の内臓って、暖かいのよねぇ」
「そうか、なら私を倒してからにしろ」
その時、ルナの雰囲気が変わった。
「知らないのか?私はホーリーナイトのキメ」
言葉を言い切る前にルナが何かをやり始めた。
「無駄口を叩くなこの腐れ外道が」
ルナの着ている服の袖から紅い枝がキメラの足を貫いていた。一瞬だった。
「痛いなぁ!この野郎が!!!」
「その傷、歩けないぞ」
「私にはまだ移動手段があるんだよ!」
キメラの背中から白い糸が出てきた。
「蜘蛛か、いいじゃないの、でもな……私からしたら、獲物にしてくださいと一緒なんだ」
紅い枝は糸が出ているところを貫いた。圧倒的な実力差だった。勝てないと思ったキメラは最後華々しく死のうとこんなことを言った。
「くそっ……もう動けないな、最後は、拳でやりあわないか?」
「いいや、遠くから死ぬまで石を投げ続ける……あ……?」
その時、ルナの雰囲気がいつものの感じになった。
「……いいぞ、だがこれで死んでも文句は言うなよぉ?」
そうして、拳が先に届いたのは、キメラの方だった。
「おらぁぁ!落ちろぉぉぉぉ!!!」
「ゴハァァァァ!!!」
そして、キメラは地面に大の字になった。
「貴様……とどめを出さないのか……」
「ああ、私の本気を出してしまったからな、余計止めを刺しにくくなった。仲間がそこら中にいるだろう、連絡をして回収してもらえ」
こうして私たちは帰ることにした、背骨が折れてる気がするのでルナにおんぶしてもらった。
「ねぇ、あの紅い枝ってなんなの?」
「あれか?魔力が暴走した時、現れるんだ、まぁ、魔力を簡単に暴走させれる人はあまりいないんだけどね」
「そうなのね……」
「しっかし、明日面倒なことになりそうだな……」
「明日何か面倒なことになるって、例えば?」
「あいつが来そうなんだよ、それだけはないことを願うだけだ」
こうして私はベッドに寝かされ、回復魔法をかけられた。
「多分これで寝てたら回復はすると思うね」
私は疲れてたのか、スコーンと寝た。
「寝るのが速すぎるのよ……まぁ、このキメラちゃん……名前はどうしようかな……キメラAはさすがに魔女に同類と思われるし……キラちゃんでいいか」
私が寝ている間にこんなことがあったらしいが……私にも名前をつけさせてくれよ……
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