99話 空を見上げろ
私は青年にスポンジ矢を射った、だが青年はすらりと躱した。
「次は俺の番かな」
青年の放った矢は時を止める速さよりも、すごい速さで私の足に当たった。
「いてぇ……」
私は時間を止め、村長に食らわせたあの技を青年にも体感してもらおう。
「時は再始動をする!」
時が動き始めたと同時に青年は回避行動を始め、当たった本数は0本だった。
「へぇ、これはちょっと難しいね」
青年はまたあの技を出してきた、だけれど2度同じ手には引っかからないんだよね。
「足狙いってのは知ってるんだよ!」
私は上に飛んだ、そして時を止めた。
(真正面から打っても避けられる、ならランダム性がある射り方……)
私は考えに考えた末に、とある決断をした。
(真上に射たら、多少ランダム性がある、これで行けるが……それだと腕が疲労で持たない、どうする!?)
その時、後ろから声が聞こえてきた、聞きなじみのない声だった。
「ねぇ、何を考えてるんだ?」
「誰なの?」
「まぁまぁ、いいや、この世界は、ちょっとだけいるよ、それに、何かを手伝う」
「なら、弓を上に射ってくれない?」
「わかったよ、スポンジの矢だけどな」
そうして私と謎の人は頭上に矢を射った。その数、約40本引いた。
「そして時は動き出す」
そうして私は青年に矢を射る、だがそれは余裕で躱される。
「1本だけか、作戦はもうなくなったのか?」
「私の作戦は、もう終わっている」
その言葉を言ったと同時に矢の雨が降り、青年に命中した。
「なんだと……」
威力は強い、青年は白目をむいて倒れた。
「貧弱だな、それに、人を見下しすぎだ」
その事をみた村人たちは私たちに敵意をむき出しにする空気はなくなった。
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