9話 キメラ
「しっかし、この剣の刃、ピカピカだなぁ。不思議なぐらいピカピカだ」
私は剣を見ながら動物を探していった。鹿もいれば豚もいる。飼育しようと思うけど、餌が無いからな。そして私は獲物を見つけた。
「よしよし、こいつはおいしそうだ」
私は飛びだした、その時王国軍の数人が大声をあげて動物が逃げた。
「誰なんだ一体、私の獲物を逃がしたやつは」
声が聞こえた方向を見やると、女の子が王国軍の連中に追いかけられていた。相手は3人だ、行けるか?
「女の子を追いかけて楽しいの?」
私は王国軍の一人の首元に剣を当てた。
「お前は!!!転移者!!」
「へぇ、私の噂が流れてるのね。死ね」
私は王国軍の一人の首を斬った。
「化け物が!!!」
「私は魔法が使えない、なら根性で勝負だ」
そして私は王国軍の二人の体に手を触れた。
「このっ!」
私を斬りつけてきた、ありがとうな。
「お前ら死んだよ」
私の痛みと男たちの気力を交換した。すると二人は苦しみながら逝った。
「女を追うお前らにはお似合いだ」
そして私は追いかけられていた女の子に近づいた。
「大丈夫?って服着てないのか、これを着てなさい」
私はスーツを女の子に着せた、どうやらおびえてるようだった。それに人間でもない、だったらなんだろう?
「一旦家に持って帰るか」
私はルナにこの子知らないかと聞きに行った、しかし、あんな怒ったこと、最近なかったな。
「ルナ?この子知らない?」
「うーん、知らないけれど、キメラかなぁ」
「キメラ?」
「2種類の動物を掛け合わせたらできるのよ、それに背中から触手が生えてるし、それにかわいいしぃ」
ルナはその子の腹を吸っていた。
「それと、肩怪我してるじゃないの、なにか無茶したの?」
「いや、この子が追いかけられてたから。それに王国軍の奴らだったから」
「怪我は治すけどさ、この子はどうするの?」
「どうしようかな、おびえてるようだし、一旦は私の部屋に置いておく?」
「仲間になってほしいけど、物事が簡単に進むかは保証はできないぞ」
そしてこの子は私の部屋に置いておくことにした。
「しかし、傷が痛むな」
「ありがと」
「喋った……」
「生きてるからしゃべるよ」
すると背中から生えている触手が傷口にピトッと当たった。
「大丈夫」
ルナは魔力が回復しきっていないから回復魔法をかけれなかった。だから傷口はそのままだ。
「ありがと」
傷口はみるみると無くなっていった。
「私こそ、ありがとうと言わせて、傷口をふさいでくれて」
「ん♡」
私の上に乗ってきた。
「一緒にいたい!」
「そうなのね」
どうやら二人きりでいたから緊張が解けていったのだろう。
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