第3話 騎士団長の子息天誅される
「(甲、甲、乙、感明ヨシ、現地人がマルタイを害する恐れあり、敵情、騎士一、取巻き三、武器計剣4。ワレ、一個班・・ガガガ・・・状況開始!)」
※マルタイ。要警護対象者
「(フフフフフ、シャーロット様の敵は、天地容れざる敵、現地人とて侮るじゃないよ!5.56ミリ弾最低一人三発は撃ち込んで死亡確認すること!)」
「「「(了解!!)」」」
・・・・
道を見渡すことの出来る丘と言っても良いくらいの小さな山の上に、貴族学園の生徒が四名いた。
「あいつが来たぞ。皆、わかっているな。馬車を壊すだけだ」
「「「おう」」」
パン!パン!
俺はマックス、騎士見習いだ。酷いイジメをするシャーロットを、懲らしめるため。俺の家の従士筋の子息とともに、通学路を張っているぜ。
少し、脅すだけだ。馬車をゆらゆらゆらして壊して、放り出して、惨めに歩いて帰らせるぜ。
彼女は義妹のメロディを平民出とイジメる酷い奴だ。もはや性格は修正が効かないまで歪んでいる。
メロディは天使だ。令嬢にはない天真爛漫さで、あの笑顔に、癒やされている。
ライバルのニコライに一歩差を付けるために、奴が婚約を申し込む前に、俺が、婚約を申し込むぜ。
そのためには、手柄が必要だ。
パン!パン!
「しかし、何だ、この音は、さっきからパンパンとうるさい。お前たち・・・」
俺は振り向いた。友人たちは・・・「死んでる!!!」
「誰だ!お前らは!精霊か!」
後ろの木々の中から、草で全身を飾り立てて、奇妙な鉄の杖をこちらに向けて、10人くらいで、歩いてくる奴らがいた・・・・顔まで、絵の具で黒と緑で塗っている。
「(2の姫様、王国語で話し掛けて下さい。こいつは騎士団長の息子、殺さない。これで懲りたかな?)」
な、何だ。外国語か?仲間内で話している。
俺は剣に手を掛けた。
「あ~私たちは~貴方たちが・・・よからぬ・・ことを企んでいるから・・殺しました・・通学中の・・・女子学生に・・危害を加えようと・・しました・・ね。もうしませんか?」
「少し、脅して懲らしめようとしただけだ!殺すことはないだろう!」
「(ねえ、2の姫様、反省してない。これ、僕にやらせて、騎士の剣法、片手剣、興味ある)」
「(ヨースケ、こいつ資料によると若手ナンバーワン気を付けて)」
一人が剣を抜きやがった。ロングソードか?両手で、体の中心を隠すようにまっすぐに剣を構えている。
どうやって、友人たちを殺したかわからないが、武器らしい武器は、こいつのロングソードだけ、こいつを仕留めれば、精霊たちは逃げるだろう。
「(あれ、若手ナンバーワンといっても位置取りも出来てないよ)」
ヨースケと呼ばれる精霊は、剣を太陽に反射させて、マックスの目に当てた。
そのスキに、スパンとマックスの右手首を斬った。
「ウワッワワワーーーーン・・」
「(ねえ、こいつらポーションあるからひっつくよ。右手首を焼却して!)」
「「「了解!」」」
「(令嬢を襲う悪い騎士の右手首は焼却だぜ!)」
ボオオオオオーーーー
「やめろ、俺の手を燃やさないでくれ!」
「(こいつ、うるさい。ねむらせるよ)」
ガシッ!
と鉄の杖で殴った。
その後
マックスは二度と剣を握れなくなった。
・・・・
「ねえ、さっきから、雷の音が聞こえるわ・・!男の人の悲鳴!?」
「ヒィ、叫び声が、丘の上から聞こえます。お嬢様、道を変えましょう」
「ヒィ、怖いわ。アン」
「お嬢様、私も怖いです!」
粗末な荷馬車に乗った令嬢とメイドが、お互いを抱き合い震えている。
メイドが御者をしている。ロバが引く粗末な荷馬車。
・・・
「(おい、シャーロット様とセンパイが震えている。現地人の協力者に出動要請だ)」
「(ガガガがーー、丁、プランC、丁、プランC」
・・・・
「あんれまあ~、お嬢様方、どうなさった?」
「父ちゃん。あれだよ。パンパン鳥様が現れなすった。お嬢様がた知らないだ」
「へ?何ですか?」
突如現れた。平民の親子、子供がいるから、令嬢は安心した。
「パンパンとなく精霊の鳥だて、悪い奴を懲らしめるだー、お嬢様方は善人だから大丈夫だ!何なら、オラ達が道案内する!」
「あ、有難う」
・・・
「(2の姫様、1の姫様、潜入成功しましたとの報告あり)」
「(シャーロット様、可愛いーセンパイも可愛いな。姉貴はいいな)」
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