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プロローグ ゲームスタート

こちらはカクヨムからの移植となります。

OVL大賞の応募のためになろうへ来ました。

拙作ですがよろしくお願いします。


あとリンク貼っときますんで気が向いたらカクヨムの方もよろしくお願いしますm(_ _)m。

https://kakuyomu.jp/works/16816700426874038337

20XX年 夏頃。

俺は待ちに待ったあるものを綺麗なイラストが刷ってある箱から取り出す。


「ついに、キター!」


それは俺が半年前から親に媚を売りまくりゲーム本体を強請り、ケチなお小遣いをため、第1陣の100万の抽選のそれも先行プレイの10万の枠を勝ち取りようやく手に入れたゲーム……《イデアールタレント》のVRソフトだ。お陰で夏休みのお小遣い(先の分含め)が全部パーになったが後悔はない。


「長かった、長かったよ。やっと夢にまで見たあの”魔王ビルド”を体験出来る!」


俺がそこまでしてこのゲームを欲しがるようになったのはβ版のあるプレイ動画がきっかけとなっている。

《イデアールタレント》の運営はゲームの題材として“理想の才能を作れるゲーム”を掲げているキャラ育成重視型。その分だけキャラの才能……『ジョブ』というものがそれこそ無数に存在する。それを組み合わせて好きな能力を持つキャラを育成していくのがメインのゲームだ。

β版の検証班も期間ぎりぎりまでジョブの情報を集めたが種類の総数が1000以上はあるということしか分からなったそうだ。それもこれが全部ではないとのこと。


その中でもひと際異彩を放ったジョブビルドがある。通称”魔王ビルド”と呼ばれるそれはβ版終了間近に行われたあるプレイヤー主催イベントが発信源となる。

β版終了1週間前にあるプレイヤーがゲーム内でその時にあった攻略組のクランに宣戦布告を行った。それも同サーバーの人全員にメーセージを届けられる課金アイテムを使ってまで。


”攻略クラン『Seeker's』に告ぐ。貴様らの宝を返して欲しくば我が迷宮ダンジョンを制覇して見せよ”


そのメーセージこの文章と共に一枚スクショが載せられていた。それは何と『Seeker's』がついこの間獲得し、そしてデスペナで失われたと思っていたレイドボスのレアドロップの装備だったのだ。


それを見た『Seeker's』は当然血眼になって謎のプレイヤーのダンジョンを探し回った。紆余曲折の末にダンジョンは見つかり『Seeker's』はクラン制限人数50人を総動員して攻略に乗りでた。彼らはプロも混じっているとの噂のガチ勢集団、謎のプレイヤーに対して最初だれもが「あいつ死んだわ」「イキリ乙w」みたいな反応だった。


だが結果は予想を覆しての『Seeker's』の敗北であった。


全100階層のダンジョンは強力なモンスターと凶悪な罠に溢れ挑戦者たちを何度もキルし、その度にPK報酬でダンジョン側は強化された。その上ダンジョンの広さ的に引き返しての物資の補給が極めて困難だったのも敗因のひとつと言われている。

結局彼らは最終日ぎりぎりで謎のプレイヤーのいる最上階に到達はしたもののそこで回復アイテムも装備の耐久も殆ど尽きかけていたため大した抵抗も出来ずにダンジョンの精鋭モンスターとそのプレイヤーによって全滅した。


その後謎のプレイヤー……今では『魔王』の二つ名で呼ばれる彼のプレイヤーは自分が見付けたジョブのビルドをプレイ動画と共に公開した。何でビルドを公開したかと聞かれた彼曰く“そっちの方がこのジョブの魅力を引き出せて面白いゲームになると思ったから”だそうだ。


「確かに色んな人が色んなダンジョンを作ってたほうが面白そうだもんな~」


かく言う俺もその一言に惹かれて《イデアールタレント》を手に入れた身だ。その考え方には共感を示している。ゲームのダンジョンはいわばひとつのアトラクション。ひとりのアイデアから得られる楽しさにはきっと限界がある。だったらもっと多くの人が各々の考え方でダンジョン作ったほうが絶対にもっと面白いものが増えるはずだ。


「俺もそのひとりになるんだ!」


さあ、とういう訳で早速ログインだ。他の処理は既に済ませてある。後はヘットギア型のVR本体を身に着けて接続するだけ。機器の案内に従いしばらく待っていると意識が薄れて突然はっきりとする。


『ようこそ《イデアールタレント》の世界へ。まずはキャラクターの名前を付けます。名前を変更することは出来ませんのでご注意ください』

「ログイン完了と。で、名前かどんなのにしようかな……そうだこれにしよう!」

『プレイヤー名:プレジャでよろしいですか?』

「いいぞ」


俺は『魔王』から《イデアールタレント》の楽しさを伝えられここに来て、これから俺も誰かにその楽しさを伝える。そういう意味を込めてこの名前にした。


『最初のジョブを戦士、魔法使い、生産者のいずれから選択してください』

「ここは言うまでもない。魔法使いと」


魔王ビルドには初期で魔法使いを選ぶことが必須となっている。それは『魔王』のジョブ迷宮王ダンジョンマスターが魔法とテイマー系の複合ジョブであるからだ。


『読み取った身体情報からアバターを作成します。外見をいじってください』

「ふーむ。顔に少し補正を入れて骨格も変えて。目を金色にしてっと」


それだけであら不思議。どっか冴えない陰キャの面影は綺麗サッパリ消えちょっとだけ暗めのイケメンに!

はっきり言ってだたの別人です。あと雰囲気が暗いのは生まれつきなので外見ではどうしよもなかった件……はは、はぁ。


『お疲れ様でした。それではこれから《イデアールタレント》をお楽しみください』

「おっと。もうか!」


俺が落ち込んでる間に、ローディングが終わり、アナウンスのすぐ後に視界が切り替わる。周りを見渡すと中世感のある大広場に同じくログインしたばかりのプレイヤーたちが続々と何もない場所から現れている。


「よし、チュートリアルはサクッと片付けて即フィールドへ!」


チュートリアルは既に動画で予習復習しておいたんでNPCの言うことを話半分で聞き流して最低限の準備を済ませてダッシュで街の外へ出る。と、同じことを考えてるやつが結構いたのか既に狩場が相当に埋まっている。まだ場はあるがもうすぐにでもパンクするなこりゃ。


「ならもっと奥に死に戻り特攻じゃああ!」


だが、そんなもので今の俺は止まらない。夏休みのすべてをここに捧げる覚悟で来たんだ。意地でもスタートダッシュ切って真っ先に魔王ビルドを実現してやる!



_____________________

名前:プレジャー ランク:★


セットジョブ

魔法使いLV1:『魔法』

――:――


*装備

上衣:ただのシャツ

下衣:ただのズボン

武器:枝の杖

装飾:――

装飾:――


所有ジョブ(残り枠4)

魔法使い

_____________________



感想はカクヨムでのみ受ける予定ですのでここのは閉じときます。

でも誤字脱字は多分結構多いんで、そっちの報告機能は開けときます。もしよろしければお力添えをm(_ _)m。

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