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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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環境の変化への戸惑い

そして次の日

何も知らされてない様子の社長から連絡があった。


「でお前?いつから働くねん?最初はお客さんの案内だけでもええぞ」


これで昨日の話は奥さんの単独だとわかった。


僕は逆に奥さんから何も聞いていないんですか?


と質問した。


驚いた様子の社長は


「お前今から時間あるか?ちょっと話しよ」


と言われお店の近くの喫茶店で待ち合わせをした。


待ち合わせ場所につくと社長は既に席に付きタバコを吸っていた。


「で何言われてん?」


いきなり極シンプルに聞いてきた。


事の顛末をゆっくり順序立てて話していくとみるみる社長の顔が紅潮していくのが分かった。


「ほんまに言うたん?そんなこと?後で確認するわ」


「俺はお前を信じてるから」


社長の返答にホッと胸を撫でおろした。


不安は残ったままだったがとりあえず仕事は無くならないと言う安心感が持てて家路についた。


翌朝は初めての通所リハビリの日だった。


僕はそのまま富永病院の通所リハビリを選択した。


入院中は1日3時間のリハビリ時間があったが通所ではたったの20分とのことだった。


入ってみると以前富永で見かけた人も何人か居てわりと入り込み易い環境だった。


20分しかないリハビリ時間の代わりに沢山の自主トレ用リハビリ器具があった。


でも僕の状態では残念ながらバイクしかする事は出来なかった。


しばらく案内をしてもらった後

集団体操というのに誘われた。


それは介護職員を囲んでみんなで同じ動きをするお遊戯みたいな感じだった。


途中僕には出来ない指の運動とかもするので個人で合わせてくれる様なものでは無いと分かり出来ない自分が恥ずかしくなり

体操もボケ老人にする様な話し方でとても惨めな気持ちになった。


仕事先のゴタゴタもあって全てに前向きになれてないのは自分でもわかっていた。


通所リハビリなんてこんな嫌な気持ちになるならもう通うのはやめようと思った。


その日は久しぶりに睡眠薬を飲んで何もかも忘れて深く眠った。


まさしく現実逃避って言葉がピッタリだなと思った。

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