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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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人の役に立ちたいと思う心

季節はとうとう7月に入った。


とは言っても病院の中なので暑さは感じない。


相変わらずの快適さで黙々とリハビリをこなしていた。


今日は珍しく山本先生のリハビリが16時からだった。


最近は4階で通常のリハビリの後に電気治療をしている。


リハビリを終えると山本先生とは良く世間話をする。


その日は僕がラストだったのかいつもよりも長い話になった。


そこで僕は今度脳外科医の先生と一緒にセミナーを開くことを話した。


山本先生はとても驚きつつも喜んでくれ僕を褒めてくれた。


そこで僕は昨日考えついた事を提案した。


「僕お陰さまで高次脳無くなったんでいろいろ思う事あるんです。もっとセラピストさんにこうして欲しいとかこう考えて欲しいとか…そこで脳卒中患者からのアプローチと言うか思いを病院で話させてもらえないですかね?」


しばらく考えた山本先生は


「それ本当に勧めてみてもいいですか?若いセラピストさん達が多いので学校で習った事が全てなんです。ですからその提案はとても有り難いです。」


「僕達の最大のデメリットは脳卒中になったことが無いんですよ、それなのに脳卒中を治す手助けをするので…」


淡々と噛みしめるようにそう言うと


「早速木曜日にリーダー会議がありますので提案させて頂きます。ありがとうございます。」


意気揚々と目的を見つけたように山本先生はエレベーターを上がっていった。


僕は僕で本当に嬉しかった。


社会からドロップアウトして3ヶ月ちょい

人から守られてばかりの生活。


久しぶりに周りの人

社会に役に立てるんだと思うと嬉しくてたまらなかった。


部屋に戻ると夕食が来るまでの空き時間にその時言いたいこと伝えたいことをメモ用紙に書き上げた。


何度も見直し翌朝来る山本先生を待った。


久しぶりにワクワクした長い夜となった。

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