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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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お先真っ暗

月に1度は必ずお見舞いに来てくれる社長から珍しく電話があった。


いつもならラインが入り時間を指定してお見舞いに来てくれるのに

何故だろうと疑問に感じながら

電話の出来る場所まで移動した。


せっかちなのかちょうど着いたところで切れたので折り返すといきなり


「ところでお前への貸付金の返済ってどうする?」


まさに青天の霹靂だった。


(5月の話し合いの時に給料として支払うと約束してくれたのに…)


あまりにも当然のように話す社長にしばらく返す言葉が思い付かなかった。


「いや俺はいつでもいいんやで、けどこのままやったら4月から払ってやってる貸付金どんどん溜まっていくやろ」


「すみませんなるべく早く復帰して返していきます…」


「まーまた話そ」


そう言うとあっさりと電話は切られた。


混乱しながら半ば絶望するかのようにけいこさんに話すと


「それってまだ退院出来なくてリハビリしてるのに話さなくていいことよね」


けいこさんは憤慨していた。


4月からの3ヶ月間でいきなり100万を超える借金を抱えることになった僕は呆然自失になった。


とりあえず信頼出来るお店の部下にそれとなしに事情を聞くことにした。


電話を掛けると世間話の後お店の状態を聞いた。


なんでも僕が倒れてからお店の売上が減ってしまいとうとう先月数年振りに予算を大きく割ったとのことで

また僕の代わりに長に立っている料理長が人が変わったように威張るようになってしまいお店の雰囲気が最悪らしい。


けいこさんに話すと


「心配するから言わんかったけど、お店めちゃくちゃ暇で料理長は最悪なぐらい人に命令して自分は裏でタバコ吸ってばかりで雰囲気悪いわ

社長も急にこんなに売上下がってお金が惜しくなったんじゃ無い?」


と先ほどの貸付金の話しと結びつけた。


申し訳ない気持ちとでもどうしようもない気持ちでとにかくネットでいろいろ調べると傷病手当金と言う物をもらえる権利があると言うのが分かった。


早速会社の事務に連絡して今月から給料と言う名の貸付金を止めてもらった。


正直この先が不安で不安で死にたくなった。

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