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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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お別れ

いつもの自主トレ仲間

奥谷さんと王さんの退院する日が決まった。


6月21日

僕はそれを聞いただけでとても悲しい気持ちになった。


毎晩夕食が済んだ後に必ず三人でリハビリ室に行き21時まで自主トレをしていた大切な仲間だ。


3人で最後の自主トレの夜。


奥谷さんはこのまま富永病院が運営する通所リハビリ施設で続けてリハビリをするそうだ。


王さんは若く介護保険は適応されない。


しかも国籍が台湾なので自費リハか自主トレしか今後のリハビリ方法の選択肢は無い。


せっかく若くてまだまだ伸びるはずなのに…。


病気は平等に掛かるのに治すのには国籍や年齢が関係するんだとある意味制度を呪った。


二人とも僕と同じで左側に麻痺が残る。


決して軽度では無い。


それでも教えてもらったことや体験したことなど前向きに話ながらお互いが良くなるようにと毎晩一緒に頑張ってきた。


就職先もまだ未定だ。


リハビリの制度で回復期病棟に移ってからMAX5カ月経つと退院を余儀なくされる。


もちろん患者さんの事を考えたら改善が必要な制度かもしれない。


でもそれだけ毎日の様に脳の病気で運ばれてくる人たちがいるのは事実だ。


退院当日

最後の挨拶をなるべく明るく済ませると2人を見送った。


すぐに二人が空いた病室には新しい人が入院してきた。


その日夕食を済ませると三人で過ごしたリハビリ室はポカンとした空間に埋め尽くされていた。


とても寂しくなったが1人で自主トレをし始めた。


いつもより広く感じる。


幸いにも僕にはまだ見捨てないで待っていてくれる会社がある。


とにかく2人の為にも自分の為にもお客様の為にも早く治したいと黙々と自主トレをこなした。


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