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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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目標とする人

次の日に新しい患者さんが同室になった。


以前SCUで少しだけ同室だった和歌山出身の65歳の元トラック運転手の方だ。 


その方は僕の少し後

4月1日仕事中に倒れて運びこまれてきた。


当時の症状は僕とほとんど同じで左半身に麻痺が残っていた。


でもその人は最初から明るくまるで骨折でもしただけかのような振舞いそして話し方だった。


夕食が終わり夜の自由時間になると一人で必ず自主トレしていてまるで回復を楽しんでいるかのように毎日を過ごしていた。


そして約2ヶ月振りの同室。


実際SCUの時はあまり明るいと言う記憶しか残っていなかったが久々に再会するとその差は歴然として表れていた。


杖もなしで歩き両手で顔を洗い動かなかった左手はほとんど普通かのように戻っていた。


驚いた僕は早速朝から質問攻めのように話し掛けた。


頂いたアドバイスはとにかく動かして動かなくても出来るだけ両手を普通に使うことだと


「この左手も指動くんなったん10日前からでよー」


と和歌山弁で明るく教えてくれた。


仕事はこの前の痛ましい池袋の事故が原因で高齢者しかも脳卒中をした人の運転は良くないとなり無職になってしまったとのことだ。


「でも他探したらいくらでもあるからよー」


とさして気にも止めてないようだった。


(病は気から)まさしくそのことわざを体現しているかのような前向きで明るい人だ。


いささか話し出したら止まらない難点はあるが、せっかく同室に目標と出来る人が入って来たのだからもっと貪欲に今を頑張ろうと誓った。

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