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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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初めての外出


入院費の請求が来た。


料理人の割に高収入だった僕への請求項は約14万その中に衣服代月額29000円が含まれていた。


けいこさんが


「私のとこ息子2人やから1人洗濯増えても大丈夫よ」


と言う言葉に甘えてその日から私服にする事にした。


早速その私服の用意は息子が持ってきてくれてなんとか着換え終了。


少し照れくさくも感じた。


でも私服を着ると次は外出したくなった。


けいこさんが付き添ってくれると言うので担当の看護師さんにお願いしてみた。


「先生に聞いてくるから待っててくれる?」


しばらくの後


「今日の20時までに帰ってくるならいいよ、ただし付き添いの方に報告レポート書いてもらうね」


とまさかの返答


幸いけいこさんが介護士の資格を持っていたので許可がおりたようだった。


今から5時間久しぶりの道路を踏んだ。


今までは気付かなかったが道路はとても凹凸が激しく数歩歩くだけでよろめいた。


左腕をがっちり抱えられてなんとかまずは銀行へと出向いた。


テナントビルに内接する銀行

入院後初めてのエスカレーター


緊張が走る生まれて最初の遠出を思い出した。


ヒヤヒヤしながらなんとかクリアただあまりにも体力が落ちていてとてもATMまで行けそうになかったので、断念してすぐ近くのコンビニでお金をおろすことにした。


「なにか食べたいものある?」


けいこさんの答えに真っ先に浮かんだのは


「なか卯!」


だった。


念願のなか卯は間違いなく親子丼を注文。


とてもとても美味しかった。


本当は左利きだが今はまだ使えないので少し心配したけれど


意外と器用に右手で箸使えたので我ながら器用だなと自画自賛した。


2ヶ月振りに家に着くと早速シャワーを浴びようとして転倒した。


慌てて息子とけいこさんが駆け寄る。


2週間前なら看護師さんを呼ぶしかなかったけれど

なんとか自力で立ち上がれてことなきを得た。


息子は驚いてたが笑って答えられた。


数時間はあっと言う間でタクシーにて病院へと帰宅。


帰宅と言葉を病院に使うことはおかしな話だが今の僕にとってはまさしく病院こそが落ち着く帰るべき場所と感じていた。


遠足行ったぐらいにクタクタになったけれど

久しぶりの心地よい疲れだった。


高次脳機能障害が無くなってから初めて11時間も眠った。


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