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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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夜の葛藤〜車椅子卒業

次の日から昼間は杖での歩行

夜は車椅子での生活となった。


とは言ってもなんとか杖に力を入れて立ち上がれる程度なので今まで車椅子でスムーズに通っていたトイレが15分程掛かる様になってしまった為早め早めにトイレに向かうようにした。


廊下の手すりのすぐ側をゆっくりと通りほとんど引きずったままの左足を前に繰り出す。


それでもまた立ち上がれた事が嬉しかった。


リハビリにも力が入った。


毎日毎日の進歩が嬉しかった。


でも22時の消灯になると孤独と不安に襲われた。


仕事が趣味で仕事が楽しくて仕事が生き甲斐だった自分が

今は毎日出されたご飯を食べて決められた日にお風呂に入ってただ壊れてしまった体を治すためだけの生活

とても元通りになれるとは思わないし仕事に戻れるとも


ただただ不安をかき消す為だけに布団を被った。


朝になると少し早く起きて体のチェックをする。


朝から来る看護師さんとリハビリ時間を伝えにくる療法士さんたちに同じ事を繰り出す

今日はここが動くようになったと


皆んなが驚いてくれる喜んでくれる顔や言葉を自分がポジティブに保つ材料にした。


ゴールデンウィークはただ規則正しいリハビリ生活をひたすら繰り返した。


5月10日

担当の看護師さんが朝の血圧測定の時唐突に


「よし河野さん今日から車椅子卒業!あとで回収しにくるから」


とあっけらかんと告げてきた。


僕は嬉しさと不安が頭を駆け巡った。


いつものベッドの横にある車椅子の指定席がポカンと空いた。


「ここ寂しいやろ、椅子持ってきたるわ河野さん面会多いから」


そう言って車椅子の代わりにパイプ椅子が置かれた。


こうして約1ヶ月半の車椅子生活は終わった。



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