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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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車椅子卒業への挑戦

次の日から病棟も自分自身もどこか活気が違うと感じた。


なんとか車椅子を卒業出来たらなと思った。


それを汲み取ってくれたかの様に山本先生は車椅子から立ち上がっての歩行訓練を少しずつでも確実に行ってくれていた。


「河野さん、少しずつですが足の強張りも取れてきて腸腰筋も可動してきました。1度杖を使って歩いてみませんか?」


と優しく聞いてくれた。


僕は車椅子からなんとか先生の肩を使って立ち上がれるレベルだったので正直躊躇した。


でももう一度自分の足で歩けると思い杖を使って立ち上がってみた。


右手に全身が乗ったかの様な重さと緊張が走る

しっかりと足を山本先生が支えてくれているのがわかると少しだけ安心出来た。


そのまま杖をグラつかせながら3歩程前に進んだ。


そこで山本先生が止めてくれた。


「河野さん!歩けましたよ。これを少しずつ増やしていけたらいいですね」


控えめにでも嬉しそうに笑ってくれた。


(もしかしたらまた歩けるかもしれない)


自分の中で微かな光を感じた。


その日にやっとトイレの見守りが無くなった。


今までは気を遣ってなるべく早く終わらせないとと焦っていたが久しぶりにゆっくりとトイレをした。


車椅子を押しながらゆっくりと扉を出ると心配性の主任が待っててくれた。


「出来たよ」


と少し照れながら伝えると


「良かった安心したわ、でも夜は念の為終わったら教えてな」


主任はなるべく丁寧に優しく僕に伝えた。


それは自分が子供に戻ったような感覚に陥らせた。


でも今は仕方ないか…と受け入れた。


早く車椅子を卒業したいとその時強く強く思った。


もうすぐゴールデンウィークが始まる頃だった。

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