???
「ん〜グラマラスなおっぱいボインな天使かなぁ? いやいやロリ幼女も捨てがたいよねぃ? ちょ〜っと前のネタで指をパチンと鳴らして『話をしよう』から入るとか? んにゃ〜」
何もない宇宙のような空間。そこで光を放つ人型のそれは、様々な容姿を頭に浮かべ姿を変えては、あーでもないこーでもないと一人でブツブツ何かを考えている。
「あの〜主様? 一体何をされてるのでしょうか......?」
背後からどこかあまり興味無さげな声で話掛ける球体。
「見てわからないかい? 予行演習だよ! 多分もうすぐ私の出番だと思うんだ!」
「はぁ? 出番?......ですか?」
「あの魔王くんは何やら気付いたみたいだけどねぃ。でもとりあえず! さっさと4人集まって項目解除してくれないかねぃ! あ〜でも心の準備が! んーもどかしい‼︎」
「あの人間に少しお話しするだけですよね? まぁそれでも主様自ら赴くなど異例中の異例ですが」
「あのね! ちゃんとリハーサルしておかないと怖いじゃないか! このままじゃ確実に怒られるんだよ⁉︎ 出だしが肝心なんだよ......何か妙案はないものかぁ」
何を恐れているというのか。
仮にも創造主。主様が恐れる理由がわからず球体は黙り込む。
「あの人間、央水 翔には大きな借りが出来ちゃってるのさ。淡々と説明してもダメだよなぁ。それにお願いしなきゃいけないし......あ〜も〜後回しダメ絶対!」
ますます意味がわからない。きっと自分が聞いても意味がないのだろうと球体は消えようとする。
「お〜っと何処に行くんだ〜い? ここまで聞いたんだ。君にも協力してもらおうじゃないかねぃ?」
「あ、いえ。遠慮しておきます」
「ふっはっは〜逃がさないよぅ? 君にはあちらで活動する肉の身体と名を授けよう。今から君はガブリエルだ。ショウくんの世界での最高位の天使の一人の名だよ。光栄に思いたまえよぅ?」
主と呼ばれたそれは手をかざすと、球体が光に包まれ、6枚の翼を持つ天使の姿へと変わる。
「まさか肉体と名を頂けるとは。それほどの事なのですね。それで私は何をすればよろしいのでしょうか?」
「へっ?......あ〜......ん〜......なんだろうね?」
「へっ?」
「い、いやぁべべべ別に? 何も考えてない訳じゃあないよ? うん。あ、あれだよ。彼等にはいずれ避けようのない大きな戦いがある。その時まで、いやその時も彼等を陰ながらサポートするんだ!うん、そう!サポートするのだよ!」
......何かまさに『今考えましたー』な雰囲気を感じながらもガブリエルと名付けられた球体は少しワクワクしていた。
「しかと拝命致しました主様。では早速行って参ります」
「あ、あと余り目立たないようにね。普段はその羽は隠しなさい。サポートの仕方は任せるよ」
コクリと頷きガブリエルは光とともに消える。
「......名前まで与えたのはやり過ぎたかなぁ。変な行動しないといいけど。ま、いっか」
ショウ達が向かう水の都ヴィエルジェをスクリーン上のウィンドウに写し、それを眺めながらまた冒頭の自分の登場シーンについて考えだすのだった。
どうも会話が多い節がある。
文章力orz