表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界無限ループ 現在4周目  作者: noriたま
3/33

ユーリアと魔竜ですか。

 《グギャッ!?》

 《ギヒャッ!?》


 バシュッ ズバッ


 《ギッ!?ギヒャアッ!?》


 スパーン


「ん〜なんだかなぁ」


 まだ歩き出して1時間ほど。街道を抜けて森に入ったあたりからやたら魔物を見かける。


 《ギニャアッ!?》


 ズババッ


「目的が[死ぬ事]ってのもなぁ」


 そんな事を考えながらやたら襲われる。まぁクアッドスフィアを《オートガード&カウンター》にしてるから勝手にやってくれてるんだけど。


 この辺りは弱いゴブリンやデカい芋虫みたいなのしか居ないから欲しい素材もない。

 何も回収せず歩き続ける。


 と、何だか懐かしい...そうでもないか。知ってる魔力を感じた。



「おかしいな? 廃城まではまだまだ距離があるはずなんだが...。

 しかもかなり早く近づいてきてないか?」



 そう思って空を見上げて見たら...なんかデカい影が見えて......


「あ〜いたいた〜♪ ショウちゃ〜ん♪ ちょ〜っと離れててね〜」


 なんでユーリアが魔竜に乗ってんだ?ってかなんで俺を知って...。


「っておい!?」


 止める間もなくユーリアが風魔法をぶっ放す。

 周辺の木々をなぎ倒し、大きく羽ばたきながら魔竜が着地した。

 もれなく俺も吹っ飛ばされてんだけど。


「あれ〜? ショウちゃんどこ〜?」


「...言いたいことは色々あるが...とりあえず謝れ」


 ユーリアはえへへと笑いながら魔竜から降りた。

 黒髪ロングに黒い三角帽子に黒のローブ。いかにも魔女です、な格好。そうか。最初はこんな格好してたっけ。



「っで? なんで俺を知ってる? あとそこの魔竜。

 ユーリア、おまえはあいつに幽閉されてたはずだよな?」


「え〜? それってあたしとショウちゃんが出会った時の話じゃな〜い?」



 なんか話が噛み合わないので互いに色々話してみた。

 どうもユーリアは俺を看取っていたはずが、気付けば廃城に居たという。

 状況を把握する前に俺の魔力を感じたので魔竜を脅し、ここまで来たと。

 つまり、ユーリアにも記憶がある。2周目とは違う。この違いはなんだろう?


「って魔竜を脅すって......。まぁ記憶があるなら魔力も技能もある訳か」


「脅されたのではない。我はユーリア様の意思を汲んだまでの事」



 いつの間にか魔竜は人の姿になっていた。

 って思いっきり「様」付けになってるじゃん。


「ボーちゃん? この人にそんな話し方じゃダメよ〜? あたしより強いし、気が短いから〜」


「ご冗談を。人間がユーリア様より強いなどと」


「ん〜。ショウちゃん。ちょ〜っと魔力解放してくれない?その方が話早いし〜」



 ボーちゃん...名前ボレアスだったか?以前は殺しちゃったからあんまり覚えてない。

 さっさと次に行きたいんだが。


「まぁいいけど」


 解放するの久しぶりだな。隠れて暮らしてたからずっと抑えっぱなしだったし、丁度良いか。


 よっと。


 瞬間大気が震え、雲が全て吹き飛ぶ。


 《ギャギャギャッ!?》

 《グギャッ!?》


 周辺から魔物の声が響いた。鳥や動物達が我れ先にと逃げていく。

 ボレアスが口を半開きにしてこちらを見ている。


「なんなりとご用命を我が主殿」


 見事な態度の急変を見た。


「とりあえずフレイを探そう。ボレアス、背に乗せてくれないかな?」


「はっ!」


「え〜? 色々説明して欲しいんだけど〜」


「移動しながら話すよ。上手く言えないかもしれないけど」



 ユーリアとまさかのボレアスが仲間になった。

 まぁ結果オーライ!

 今回は仲良くしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ