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第二十五歩王城に早く着いたため、二手に別れよう

 そのまま夕方までロウさんと夕方までフリートークした。

 僕の冒険話を聞いたり、ロウさんの武勇伝を聞いたりとボーイズ(?)トークも非常に盛り上がった。

 終いには、宿に着いた時にホモ疑惑まで浮かび上がって、みんなから

「いんちょー、それはいけないんだよ‼」

「マスター、正気に戻って下さい!」

「それは困ります~。ユウさんには是非とも私に子供を授けてもらいたいのです!」

「そう。私との結婚を断るのにピッタリじゃない」

 セリスとティフはともかく、最後の二つおかしいぞ。そもそも僕ホモじゃないし。

 しかもこういう時に限ってカトルは何も言ってくれない。

 こういう時に無実の人間を助けるのが騎士道精神じゃないのか?そう聞いてみると、「騎士は自らが仕える王のために働くもの」と実にもっともらしい事言われた。

 この減らず口もウィル君譲りだな。

 その後も僕は毎日毎晩命と理性の危険を感じながら過ごし、ほんっとうにやっとの思いで王都に着いた。

 実はこの物理的かつ社会的かつ精神的に危険な状況をどうにかして欲しいと、早めに着くように頼んだのだ。

 今ロウさんは門番に通行書を見せている。

 お、どうやら通ってよしとの許可が出たようだ。

 ああ・・・・・・かつて王城を見てこんなにも感動した事がこれまであっただろうか。

「さて皆さん、謁見まであとかなり時間がございますので、どうです?私の研究室でも覗いて行きませんか?」

 サラが馬車から降り、王城をバックに両手を後ろに組んで、前屈みの姿勢というよくアニメで幼なじみ属性の女の子がするようなポーズを取りながら笑顔で提案してきた。

 そしてここで主人公は揺れながら重力によって強調される双丘により、目のやり場に困るのがテンプレだ。

 だが、このどう見ても普通じゃないパーティーではそんなことは起こり得ない。

 なぜならここで主人公に当たるはずの僕が目のやり場に困る前に他のメンバーが反応したのだから。

「大きいわね・・・・・・何を食べてどう生活すればあんなに・・・・・・」

「これが年の功って奴かな・・・・・・」

「マスターもあれくらい大きいのが好みなのかな・・・・・・」

 最後のには異論を唱えさせてもらうぞ。

 ハーレム無双系ラノベ主人公のような博愛主義者とまでは言わないけど、僕は正直言ってそこは大して気にしない。

 まあ、女性にとって胸囲は第一印象から分かる実力関係と同義らしいから男である僕はあまり口を挟まない方が身のためってことだ。

「僕は興味あるから行かせてもらうよ。リーネ達はどうする?」

 というわけでスルーさせてもらった。

「私は興味無いわ。お茶でももらうわ」

「私もリーネ姉ちゃんと一緒に行く~」

「私もセリスちゃんと一緒に行きます。一人だと心配ですので」

 ティフ、前から思っていたけど遂に自他共に認めるセリスのガチのお目付け役になってるじゃん。

「じゃあ、カトル。三人の事を頼んだよ」

「はい。院長」

 行きたく無さそうにしていたカトルに声を掛ける。

 カトルは騎士道というよりは武士道に進んでいる感じがする。ウィル君かプレゼントしたロングソードも座る時は侍のように腕組んで持っているし、どうも僕がおとぎ話として聞かせた侍のように不器用に育ってしまったらしい。

 そりゃ、ウィル君みたいなのを反面教師にしていたらそうなるもんな。

 正直あれを目標にしなくてホッとしたよ。

「じゃあ、また後で」

「ええ。あなたこそサラの研究室でやらかさないでよ」

「いんちょー、サラ姉ちゃんと二人っきりだからといって変なことしないでよ‼」

「マスター、色々な意味でお気を付けて」

 前の二つは絶対にないとして、最後の色々の部分が気になるわ。

 何?僕がサラに襲われるのに気を付けるの?それとも襲われた後のしっぺ返しに気を付けるの?

「ではこちらへ」

 衛兵に連れられて、王城の客間へ向かう四人の背中を見えなくなるまで見送ると、僕らも王城の地下にあるサラの研究室に向かった。

「じゃ、行こうか」

「はい」

 地下に通じる薄暗い螺旋階段を降りていく。

 ジメジメと湿気があるが、カビ臭くはない。キチンと手入れが行き届いている証拠だ。何せ扱う物が物だからね。

「サラ、アレの術式は解読できそうか?」

「まだ掛かると思います」

 地上とは見違えるほどサラの声と仕草に真剣な雰囲気が滲み出る。

「できる限り早くした方がいい。これの存在を気付かれると、冗談抜きで戦争ものだ」

「ええ。分かっています」


「魔王から抜き取った魔石がここにある事は彼女と私とユウさんしか知りません」


「そうか」

 果たしてここでの研究が、この世界を明るい明日へ導くのか、それとも破滅の未来へ誘うのか。

 螺旋階段を降り終わり、研究室の端に置かれたSFでよくある培養カプセルのような僕とサラとあの人で開発した装置の中で心臓部を失いながらも静かに眠り続ける彼女ーー魔王を見つめ、僕は不安を噛み締めるのだった。

色々あって遅れました!本当にすみません!最近スランプ気味でひょっとしたら、予告無しに投稿を休むかもしれません。

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