表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

鬼はここっ!

作者:なつの友司
 西暦3500年。
 一度文明が滅んでしまったことのあるこの世界には、かつて栄えていた文明のことを知っている人間は誰もいなかった。
 知るための手段はさまざまあるのだが、そのうちの一つに、超能力と呼ぶべきようなものが使われることが多いのが、この時代である。
「これは……桃よね。それに、おじいさん、おばあさん、少年、3つのだんご、3匹の動物、悪い鬼がたくさん」
 リーディング。14歳の麻里奈は、その能力の持ち主なのだ。
 そして、透視したその遺物とは、「きっとかつては童話かなにかのようなものだったに違いない」と見当をつけていたのだった。
 しかし、分かったことといえばそれだけであり、それ以上のことはさっぱり分からなかった。
 分からなかったからこそ、これから、「この職場の問題児たち」によって、めちゃくちゃな童話が「再生」されてしまうのは分かりきったことである。
 だからこそ、麻里奈は救いが欲しかった。
 救い。
 普通の人間。
 それが現れた。
 普通の価値観を持ち、ありふれた道徳観を持ち、それでいてほどよい勇気を身につけた一人の少女。
 大月さくら13歳。
「さくらちゃん。がんばって。あなたなら、きっと良い方向へと導いてくれるはず。……童話も、職場も、それから、……わたしたちのことも」
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ