その女○○○○につき
次の日の朝。
メアリーを工場に警察が連れて行くはずだ
ったが父親が反対した。
警察に変装したやつらがさらに誘拐をする
かもしれないからだ。
なので場所には自分の家の車で行く事にな
った。
場所は警察から聞いた。
警察も状況が状況なだけにそこは理解した。
メアリーは指紋を取られる事になった。
あの部屋で他の指紋と区別する為だ。
本当は昨日取りたかったがさすがに小さい
子にそこまでできない。
警察は休ませてあげる事を選んだ。
メアリーには女性刑事がつく事になった。
名前は羊田。
男ばかりだと怖がるかもしれないからだ。
羊田は女性にしては大きな方だった。
ただ彼女の顔は優しい顔していたのでメア
リーは安心した。
羊田は言った。
「私は羊田あなたは荻さんね。今日はあな
たがここにいた部屋の事を聞きたいけど大
丈夫」
「はい大丈夫です」
少し緊張気味のメアリー。
「もう怖い人はいないからね。大丈夫だか
ら安心して」
「はい」
「それで今から指紋を取らせてもらうから
すぐ終わるから大丈夫よ」
羊田は合図した。
男がやってきて指紋を取る。
指紋を取るのが終わった。
「じゃあ今から部屋に向かうけど覚えてる
事があったら言ってね」
「わかりました」
二人で建物に入る。
部屋に近づく前にメアリーが言った。
「あのここに男の人と女の人がああ裸で倒
れてました」
「えそれをここで見たの」
「はい」
「わかったわ。じゃあ今度はあなたがいた
部屋に行きましょう」
「はい」
羊田は思った。
どうやら聞いてたのと同じ場所みたいだ。
つまり見つけられた時から動いてない。
誰かがその後運んだってケースはなくなっ
たわね。
羊田が扉を開ける。
「おぎさんあなたがいた部屋はここでいい
かしら」
メアリーは見た。
昨日の事だがここにはいい思い出はない。
だがここであった事はもう起こらない。
「たぶんここだと思います」
メアリーはここ以外にどこにも行ってない。
羊田もそれは知ってる。
つまりここまでだ。
羊田は言った。
「ありがとう終わったわ」
「はい」
羊田は思った。
そう本来はここで終わるはずだった。
ごめんなさいでもここからなのよ。
「それでここで妖精に会ったのね」
「えあはいそうです。妖精が来て助けてく
れたんです」
「ニパッ」
羊田は思った。
なんて嬉しそうな顔をするのかしら。
これは嘘じゃない。
そうこれはこの場でないとできない質問。
それと人は終わったとか言うと張り詰めた
感じが抜ける。
つまり一瞬スキができるわけだ。
子供でも教えれば演技ができる。
賢い子だとも聞いている。
なのであえてスキを作らせて質問をした。
だがおぎさんは適格に答えたしかも嬉しそ
うにこれは本当みたいね。
それが羊田の結論だった。
「それでここから出る時は変な感じだった
のね」
「はい妖精の力を使ったって言ってました」
羊田は思った。
妖精の力か酒の匂いがただよってたって聞
いたけど。
「扉から出たときお酒臭くなかったかしら」
「お酒ですか? そんな感じはしませんで
したが吸い込んだら少し気分が悪くなりま
した。すぐに治りましたが」
羊田は思った。
お酒じゃない本当にお酒じゃないの聞いて
た話と違う。
羊田はある容器を取りだした。
それはガラス製のもので液体が入ってる。
これは中亀さんに頼んで用意してもらった
もの。
さすが中亀さんすぐに用意してくれた。
その後誰にするか迷ったが伝さんにした。
伝さんに確認してもらって間違いない事が
わかった。
完璧だこの行動こそが羊田がきれもの言わ
れるゆえんだ。
「じゃあちょっとこの臭いをかいでくれる
ああこうやって手をぱたぱたしてかいでね」
羊田はやってみせた。
その後メアリーに渡す。
言われた通り臭いをかぐメアリー。
「どうかしら部屋を出た時の臭いはこれじ
ゃなかった」
「んん違います」
「そう」
「ありがとう」
どういう事かしら。
ただもう聞く事はなかった。
それに次に呼び出す事もできないだろう。
実際にメアリーは犯人は見てない。
会話中はアイマスクをしてたからだ。
声も変えてると言っていた。
犯人の行動は完璧だ。
これじゃあどうにもならない。
「ありがとう。じゃあ戻りましょう」
「はい」
メアリーの仕事は終わった。
メアリーは思った。
これで学校に戻れる。
メアリーの家の車で学校に向かった。
そう車で向かった。
もう勝手はできないこれからはずっと車で
送り迎えされる事になる。
何故ならメアリーは失敗したからだ。
だが嬉しい事もあった。
ベルと知り合いになれたからだ。
羊田は思った。
わかったのはあの場所では酒の匂いは感じ
なかったって事だ。
これも妖精の仕業なのか?
できるなら自分もあってみたいと思ったが
すぐに切り替えた。
まだ始まったばかりだからだ。




