第三十六章 子供と妖精
伝は考えた、白石と大狼がいないが。
聞きたいと言う、好奇心に勝てなかった。
後から自分が説明すればいいと思った。
伝「ゴンさん、詳しく教えてください」
ゴンさんは考えていたが。
ゴンさん「わかった、聞いて驚くなよ」
伝は、思った、ゴンさんが言うのだから驚くべき事なんだろう。
だが、伝は、もし驚けなくても、上手く驚かなければ。
伝は、自分で勝手にハードルを上げていた。
そんな伝に。
声が聞こえた。
よせばいいのに。
だが伝は、こう聞いた。
よせはいいのに。
だから伝は、思ったその通りだと。
落語が好きだったのだ。
もう声は聞こえない。
伝の試練が始まった。
ゴンさん「誘拐された子供なんだが、犯人のスマホを持っていた」
伝「それは、知ってますが」
伝は思った、これは知ってる情報だ。
ゴンさん「そのスマホだが、セキュリティはパスワード一つだけだった」
伝「それが、どうしたんですか」
ゴンさん「ありえないんだよ、パスワードを解析なんて簡単にできないんだ、それもパスワードは何かわかるか」
突然クイズの様な質問が。
だが、上手い言葉がでなかった。
伝は自分に失望した。
伝「いえ、わかりません」
ゴンさん「子供が持っていた、スマホのパスワードは、5・9・6・3だったんだ、わかるか」
伝「5963どこかで聞いたような、5963、5963、5963、あー、ごくろうさん」
ゴンさん「そうだ、だが、そんなパスワードを使うか、使わねだろう」
伝は思った、パスワードは、生年月日もダメだが、ゴロあわせもダメだ。
伝「確かにそうですね」
ゴンさん「おかしな事が多すぎなんだ、スマホは妖精からもらったらしいんだが」
ふと思った、ゴクロウサン、ねぎらい妖精。
考えたが、今は言う時でないと思った。
さすがにゴンさんには失礼だ。
まじめに返した。
伝「妖精が解析したって事なんですか」
ゴンさん「わからん、だが、それだけじゃない、犯人が酔っぱらってるのも、妖精がやったって話だ」
伝「あれを、妖精がですか」
驚いた。
だが、まだ冷静だ。
酔っぱらいは、ようせい、なんてオヤジギャグを考えたが。
これも封印した。
ゴンさん「子供が言うには、犯人からは酒の匂いはしなかったそうだ、それからたいして時間もかからず、妖精があらわれ、その後、たいして時間もたっていないのに、犯人から逃げらたそうだ」
伝「あの犯人が酔ってるのは、妖精がやったんですか、服も脱がしたんですか」
ゴンさん「子供は、最初に犯人と会った時は、目隠しをしてたので、わからなかったらしいが、逃げる時に、裸で倒れてる犯人を見たそうだ」
伝は思った、まだ裸族の可能性も残ってるのか。
なぜか裸族が気になっていた。
伝「自分で脱いだかわからないが、逃げる時は、服を着てなかったんですね」
ゴンさん「そうだ」
伝「と言う事は、犯人に酒を飲ませて、酔わせたのが妖精って事になるんですね」
ゴンさん「そうだ、だが、こんな事は、まだ驚く事にあたいしない」
伝「これでも、他に、何があったんですか」
伝は思った、これ以上の事、いったい何があるんだ。
それともゴンさんの冗談なのか。
冗談は、ようせい、またオヤジギャグが。
自分が恐ろしい。
急いで封印した。
ゴンさん「子供がスマホのカメラで撮ってたんだ」
伝「まさか」
ゴンさん「そうだ、犯人のスマホのカメラで妖精が画像として、撮られてたんだ」
さすがにこれには、伝も驚いた。
だが驚きすぎて、リアクションができなかった。
固まっていたのだ。
オヤジギャグも出てこない。
伝はフリーズした。




