勉強も大事ですがお家のことも勉強して下さい。
日間異世界転生/転移のランキングにて、56位にランクインしておりました!目が飛び出るかと思いましたwありがとうございます!!
まだ黙ってる私にイラついたように、顔を顰める。
「おい」
「……あなたは」
男の子の言葉に被せるように私は喋る。
「あなたは、勉強をしていますか?」
私の言葉が男の子を馬鹿にしているように聞こえたのか、男の子はムッとしたようで。
「してるに決まってる!俺は五科目95点以上だ!」
「そうですか。私は五科目満点です。それから、お家のことも勉強なさっているのですか」
「え?」
まぁ、前世の記憶があれば、満点なんて余裕だし。そこは仕方ない。そんなガーンって顔されても……私にはハンデあるし……。病弱だった前世の私は、勉強はしていた。むしろ勉強と読書以外することがなかった。だから、私は大学までの勉強を一通りできる。
……ん?これって、いまの家庭教師にもっともっと難しい勉強教えてもらえば、学校行く必要がないんじゃ……?
夢の引きこもり生活!!
こんな怒りっぽい男の子にかまっている暇はない!
お母様のところへ行かなければ。
ちょうどこの男の子の両親が私たちの小さな騒ぎに気づいたようでこちらに向かってきているのが視界の端に見えた。
お母様も話が長いと有名なおじさんから逃げられたようで、私のところへ向かってきていた。
私の引きこもり生活のために、私は今からお母様と交渉をしなければ。
「お母様!」
「あらあら、花奈ちゃん。貴方に紹介したい人がいるの」
……はい?