と、言っていたときもありました。
話が一気に飛びます。
と。言っていた時期もありました。
どうも。花奈ちゃん14歳です。
そして私の目の前には書状。
王家からです。
まぁ簡単に言えば、14歳になったら王立学園に入学する義務がある。
です。
くそぅ。私のあの猛勉強の日々はなんだったんだ……。
うーむ。行きたくないけれど、行かなきゃいけないしなぁ。
仕方ない。
行きますか。
原作“恋色に咲く”の舞台となる王立学園。
……行きたくないなぁ。
まずヒロインがどんな子だったのかすら分からないから注意しようと思っていても注意できない。
……どうしろと。
うん。決めました。あれから色々と考えて、決めました!
“平凡に過ごす”
これを目標にします!
クラスの人たちに、『あー、あんな子もいたねぇたしか』と言われるような人を目指します。
注目されたくない。
ただでさえ、花奈ちゃんは日々美しくなっているのに。
……いや、自画自賛じゃないのです。
鏡で自分を確かめると、そこには超美少女さんがいるのですよ。
惚れる。
ふわりと手触りのいい白銀の髪。
煌々とキラめいている紅の瞳。
しみ一つないきめ細やかな白い肌
すらりと伸びた四肢。
そして出るとこは出て、いらないところには全くつかないお肉。
原作通りのぼんきゅっぼん。になりました。
引きこもってたのになんでこんな風になったのかがとても不思議です。
あー。学園かぁ。
めんどくさいなぁ。




