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平凡が目標です  作者: 黒猫姫にゃお
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ムスッとしてる男の子より重要なことに気づきました



さてさて。そんな現実逃避していたらだめだと、現実に戻ってきたわけですが。


目の前には夫婦とその息子さん。

ニコニコと私に微笑んでくれるのはその夫婦さんだけで、男の子はムスッとしている。


あれ、これは私の婚約者パターンですか。


白目を剥いて倒れそうになるのを我慢して、ちらりちらりと男の子を見る。

白い肌に黒色の髪と瞳。

うん。可愛い。

でもなぁ、ムスッとしているのがいただけない。


なんでムスッとしているのかわからない。


「花奈ちゃん、こちら二条之宮様よ」

挨拶ですね。

あい。


私はふわりとドレスの裾をつまむ。

一樂(イチラク)花奈です」

よろしくなんて言わない。だって仲良くしたいと思わないから。


「あらあら、可愛いわね」

「小さなレディ。挨拶をありがとう」

この夫婦素敵だ!!


それに比べて、なんだこの息子。

いまだにムスッとしてる。

何が一体気に入らないんだ。


えぇ、こんなのが婚約者とかいやですよお母様。





ん?



あれ?



いまとっても重要なことに気がついた。

むしろなんでいままでこの5歳になるまで気づかなかったのか。


私って、今世の父親に会ったことがない。



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