表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡が目標です  作者: 黒猫姫にゃお
51/154

閑話:ある???の話




あぁ、間違えた。

天使のように、いや、妖精か?と間違いそうな美しいお姫様。


話しかけたかった。

何回も何回も思っていた。


花奈様が今日、このパーティーに出席すると聞いて、心臓が飛び出そうになった。


あの!天使が。

パーティーに出席する。


外に出たがらないのか、それとも、両親の反対を受けていたのか、なかなかパーティーに出てこなかったあの天使が。


このパーティーには降臨するのだ。


その報せを聞いてから、天使の横、いや、横などと恐れ多い。後ろに侍るに相応しいように自らを磨き上げた。


見た目も。中身も。



なのに。

なのに!!


緊張のあまり、やってしまった。だめだ。もうだめだ。


花奈様の記憶には残らない。


テンプレ。


あれだけ花奈様の印象に残れるような挨拶を考えたのに。

目の前に、天使が立っている、とわかった瞬間、花奈様のあの美しい紅色の瞳に見つめられていると思ったら。


考えていたことが全て頭から吹き飛んだ。


もう、素晴らしかった。



きょとん、とした顔も!

照れている顔も!!

泣きそうになった顔も!!!


すべて!!


あの瞬間を切り取れるものがあれば……。




あぁ、間違った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ