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平凡が目標です  作者: 黒猫姫にゃお
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そんな大きいお願いはしません、よ?

12時までには間に合いました!出かけている間に4万PVありがとうございます!!



いまこそ。

パーティー会場にいたときに考えたことを実行するべきだと思うのです。


「お父様お母様!お願いがあるのです」


かわいく!上目遣いに!

さぁ、可愛いだろう。美幼女花奈ちゃんの上目遣いだよ!!ひれ伏せ!!


「なんでも叶えてあげるわ花奈ちゃん!」

「何が欲しいんだい?花奈ちゃんのための国かい?いますぐに近くの国を乗っ取ってくるよ」


待ってください。お母様はいいとして、お父様!?いくら私からのお願いが嬉しいからって、国を乗っ取ってくるって……。


これまたやりそうで怖いんだよなぁ。


「違います。私が欲しいのは、学校へ行かなくてもいいほどの教養です」

「いいだろう!国1番、いや、この大陸1番の家庭教師をつけよう!!」

お父様即答だな!?

まぁ、まぁいいでしょう。


思った通り!!



そして。

そろそろ5歳児のこの身体は夜更かしがきついようで。

お父様とお母様におやすみのキスをされて私はベッドに潜り込む。


おやすみなさい。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ふわふわの羽毛布団に潜り込んですやすやと眠る天使。

全く可愛い。


我が美人の奥さんがベッドに腰掛けて天使の頭を撫でている。

優しい微笑みを浮かべて。

絵画にできる完璧さだな。


「報告いたします」

「なんだ」

「2の家のご子息様が花奈様に暴言を」

「2の家に連絡して、厳罰を。そのご子息様は反省しているのかな?」

「まだ家のことを理解していないようでしたので、当主様がお教えするかと」


ふむ。

2の家の子息の名前ってなんだったっけ。

忘れた。まぁ、それだけ平凡なのだろう。そんなやつが、天使に暴言?おこがましいにも程がある。


「これからも我が天使に仇なす者は排除・報告するように」


天使が美しく羽ばたけるように。その羽根には黒が一切ないように。

繭に優しく優しく包み込む。

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