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平凡が目標です  作者: 黒猫姫にゃお
146/154

2話



先生。

先生。

助けて。




真っ白い道をただただ走る。



出口はどこ?

先生は?

お母さん、お父さんは??



私は……だれ?





それでも私は走ることしか今はできない。

私が誰なのか。そんなことはこの建物、いやあの男から逃げてからだ。




ふと、灯りが見えた気がした。

「出口!」

やっと出口が見えた!


走れ走れ。


「唯ちゃん!!!!」



背後から、あの男の声がした。

走るスピードを早める。

捕まったら終わりだ。

逃げなきゃ。早く早く。


バンっと走りながら扉を叩き開ける。


起きたばかりで、靴など履いているわけでもない。

足が痛い。足の裏が痛い。

土の上を裸足で走る。


後ろは見ていないけれど、絶対にあの男は私を追ってきている。

確信がある。


大きい道路。

大きい道路を見つけなきゃ。確かそれがいい方法だったはず。

助けを。誰でもいいから助けを求めなきゃ。




「唯ちゃん!!」




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