重要なことに気づきましたpart2
「花奈ちゃんへのおもちゃを買いに海外へ行っていたのですって」
有罪!!!
お父様それはだめだ。
「いや、予定日には帰ってくるようにして、海外へオーダーメイドしに行っていたんだ、ほんとうにすまない……」
しゅん、としているお父様。
でもね。
でもねお父様。それはあかん。
なんで予定日間近に海外に行っちゃったのこの人!?
いや、私が生まれるのが楽しみだったったいうのはわかった。分かったんだけれども!!
「ほんとうにすまなかった」
しゅん、としているお父様。
「ほんとね。花奈ちゃん。このアホを踏んでもいいのよ?許さなくてもいいのよ?」
だからお母様、目が笑ってなくて怖いです。
「お父様怒ってないから大丈夫!!」
私の言葉にほっとしているお父様を見ながら、私はとっても重大なことに気づいたかもしれない。
「よかったですわね。花奈ちゃんが天使で、
許してもらえて」
「ほんとに花奈は天使だな……」
そこ!私は天使じゃないですよ!!
そう心の中で親バカな2人にツッコミを入れながら、私はとてとてと鏡の方へ歩いて行く。
「……」
まじかぁ。
銀髪に猫目の赤目美人さん。いまは美幼女だけど。しかも一樂花奈っていう名前。
これって、完璧に私が生前に愛読していた乙女恋愛小説『恋色に咲く』の悪役令嬢じゃん。
うーわー。
なんっか違和感あったんだよねー。
まーじか。
どーしよっかな。




