里桜ちゃん!いました!
「里桜ちゃん!!」
教室についた瞬間に、名前を呼ぶ。
「はい!」
……いや、返事だけでいいのです。なんで跪いているの……?
いや、あの……?
へ、え?
「……く、首とか……体とか大丈夫ですか?」
無視です!もうだめです。ツッコミが追いつきません。
ツッコミを放棄します!!
「大丈夫です!むしろ暴走してしまってごめんなさい……もう、あれは病のようなものなのです」
「いえいえ……。」
?
「病、なのですか?だ、大丈夫ですか!?」
病だなんて!大丈夫なのかな?症状はどんな感じなのかな。おろおろと里桜ちゃんを見つめる。
きちんと、里桜ちゃんのお、お友達として分かっておきたい。
また起こっちゃったときの対処法も知りたいなぁ。
と、友達だし。
うー照れる。
「……かわいい」
「へ?」
何か言いました?
「大丈夫です。ただ単にさっきみたいに暴走してしまうだけなので、」
「なるほど。対処法とかないのですか?」
なにかさっき聞こえた気がしたけれど、気のせいだったみたい。
「対処法……ですか……。あー、さっきみたいに昏倒させたり……そうですね、花奈様が慣れてくれれば……」
こ、昏倒させるのは無理だから……。慣れるしかない……?
慣れるかな……?
「頑張ってみますね!」
里桜ちゃんの暴走に慣れるように頑張ります!!




