表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/48

38.5 ぐだぐだルール説明

 

「ルール説明の前にこの本戦にあたっての注意事項を説明しましょうか」

「やっちゃってー」

「まずは法律的にアウトなので満16歳未満のプレイヤーは参加していません。ぶっちゃけこのイベントはPK、つまり仮想的に人殺しを行うことがあるからね。当たり前だけどリアルでの犯罪の助長をするつもりはないからよろしく」

「きな臭い話だねー」

「私は読まされているだけなので本当は可愛い現役アイドルなんで」

「声優じゃなかったっけ?」

「……最近、声のお仕事貰えなくて」

「ごめん……」

「……うん」



 なんの話だよ。

 思わず突っ込みたくなるような話の流れだったが、彼女たちにはよくある会話らしくて直ぐに立ち直って説明を始める。



「あと、本戦中にログアウトしたら復帰とかはできないから」

「色々面倒だからね。ついでに言うと通常のワールドにもいけないからそこんとこよろしく。それはイベント参加者以外にも言えることか。たしかこの説明が終わるまでが通常のとこに行ける制限だったっけ?」

「注意事項は、そんなところね。それでは皆々様お待ちかねのルール説明といたしましょうか。さすがにスクリーンで説明とはいかないからお手元のウィンドウにいま画面を送ったよ。是非是非資料としてご活用してね」



 ピコン



 安っぽい効果音とともに現れたメッセージをクリックすると、これまたありふれたメールが開くアニメーション共に『ルール概要』と淡白に書かれたPDFみたいなが現れた。



「時間も推してるからチュッチュといくよー」

「ちゃっちゃと、ね。一体どんな間違いをしたのよ」

「わたしキス魔なもので」

「安易なキャラ付けをしてると報いが来るわよ。……無茶な仕事の依頼という形でね」

「ひえっ、経験者は語るですね」

「やかましい」

「えぇー」



 締まらないルール説明はグダグダながらもなんとか進む。えっちらおっちらと進んでいく。ルール概要をパラパラとめくって見るに、一ページにつき一つのルールが載っているようだった。



「ルールその一、陣とはヒト。つまりあなたたち自身が場所となります」

「人が場所を作り、場所が人を集める。人がいるから人が集まっていくんだね」


「ルールその二、本戦はポイント加算のランキング方式で順位を決める。報酬は個人戦績、パーティ成績、単位戦場成績、国別成績の5種類があります」

「簡単にいうと、今のままでも人が多いから、50パーティずつに分けて全部で10の場所で本戦を行ってもらうよ!単位戦場とはその行った場所場所でのランキング、国別とは君たちの所属する国内でのランキングのことだよ」

「勿論、四国の中で最優の国も決めるし、全戦場つまり君たち500パーティ全部のランキングもあるわ。これは報酬とはすこし違うから例外とさせてもらいます」


「ルールその3!ここからはツボミちゃんの説明だぞ!よく聞け愚民ども!」

「普通に説明しなさい。ギャラ7:3にするよ?」

「げ。それはマズイ。えっと、ルールその3は、脱落条件だね。大きく分けて三つあるってさ。一つは、パーティの全滅。一つはパーティ全員の同意の元の降伏。最後の一つは特殊ルール、下克上だね」

「下克上っねなに?」

「やだなぁ、クサカちゃん。小学生からやり直す?」

「来世からやり直させるぞ?」

「ずびばぜんでじだ……」



 アイアンクローを食らうアイドル。ミシミシと頭からものすごい音が鳴ってるけど大丈夫か?



「……いたた。頭が割れるかと思ったよ……そんな睨まないでよ、クサカちゃん。まじめに説明するからさぁ……。えっとね、下克上ってのは、レベルが30以上下の相手にやられちゃったらその時点でやられちゃった人のパーティは退場しなきゃいけないってルールなの。頭がすごい痛いの」

「補足をすると、格上が格下を倒しても何もないわ」



「ルール4は、加算ポイントの条件ね。これは陣の確保をすればいいんだよ。なんていってもピンとこないだろうし、ファイくんにいっていいよって言われた例えを出すとすれば、そうだなぁ……やっぱりPKだよね。人を殺せば立派な人殺(じんと)りだからね。人殺り合戦なんてタダの戦争だよね、どうでもいいことだけどさ」

「発言が完全にサイコパスのそれね。もうちょっと人殺しに関心を持ちなさいよ。いくら仮想世界とはいえども、さ」

「なあに?クサカちゃん。PKをPKKしてそれをPKKKするようなイベントで倫理観も何もあったもんじゃないでしょ?余程いっちゃった人間じゃないと死なない仮想世界でもやろうとは思わない行為を進んでやりにきた彼らを愚弄する気なの?」

「愚弄してるのはツボミちゃんだけどね。あと、彼らは内容を一切知らされていないのだし、そう言っちゃうのは無礼じゃないかな?クレームきちゃうよ?」

「大丈夫、私、可愛いから」

「死ねブサイク」

「え?え?クサカちゃん?あれ?え!?」



 話がぶれぶれすぎんだろ。しっちゃかめっちゃかしててらルールの内容が全く頭に入ってこないわ。もし二人が目の前にいて頭をひっぱたいて突っ込めたら、と思わずにはいられない。



「さてと、今ルール幾つだっけ?」

「ルール5よ」

「ルール5って何だっけ?」

「あんた、もうとりあえず一回干されなさい」

「クサカちゃん、もしかしてクサカちゃんのキャラにあったロールプレイにかこつけて今まで言えなかった不満をぶちまけたりしてない?」

「……ナイヨー」

「後でちょっと今後について話し合いましょう、クサカさん」










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ