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磨師   作者: 麦巻橙
1/63

一回転目 鏡焔渡と申します…

「ただいま…」


「ばあちゃん。ばあちゃん?大丈夫?」


バサバサにのびきったその髪は

明らかに手入れされていないのは一目みてわかった。


ヨレヨレの元は白かったであろう綻びたシャツ…


一見、誰もが訝しげに見てしまうであろう

少年は床につく祖母の傍へ座った。

実際のところ六年生なのだが、痩せて

ひとまわりも、ふたまわりも小さく、そして幼くみえた。


「お婆ちゃん、具合はどう?」


問いかけに祖母からの返答はなく

少年もその事はあまり気にかけてはないようだ。


直ぐに手際よく、祖母の汚れた物などを

取り替え、誰に言われたわけでもなく

当たり前の様にこなした。


父が亡くなり、同時に母が家計を

支えるために働き出したのが5年前になる。


まだ、小学生の彼の面倒を見ていたのは

歳の離れた姉と母親代わりだった

大好きな祖母だったが、つい2年前の冬に倒れて

それっきり寝たきりの生活になった。


そして少しずつ、記憶も壊れはじめ人の認識も曖昧になり

あまり問いかけにも応えなくなっていった。


姉と二人、忙しい母にかわり

祖母の面倒を見ていたが

あくまで体裁上、大学に行く事を

犠牲にして生活費を稼ぐ理由として、

高校卒業後、進学はせずにすぐに働きに出た。

厄介な現状から逃げるには正当化された理由だ。


現に生活費など最初のうちの何ヵ月かで、

あとは貯金をして貯えていると嘯いていた。


殆どは遊びに消えていっているのが実際の話しだ。


けれど、少年は姉を恨んだりしてはいなかった。



学校では一時、酷いイジメにあっていたが、

少年があまりにも生気がなく

どんな時も死人のように無表情に

沈みきった反応の無さから逆に気味悪がられ、

誰も彼には近づかなくなっていった。


これは少年が自らの身を守る手段のひとつであったのだ。


しかしながら彼にも心の支えがなくしては、

今の現状に耐え兼ねただろう。


ときより亡き父の残した手帳を眺めては

そこに父が書いた短い日記のような文章と

知り得なかった思いや出来事と

自分の思い出にひたる事ができた。


亡くなる数日前まで書かれたその手帳は

少年の宝だった。



こんな子供にすべてを任せる母や姉も酷い。

介護などをお願いしたり、何らかの施設な相談する事なども考えられるが

こうする事を指示したのは親切で無欲な優しいあの先生の考えなのだ。



祖母に夕食を食べさせた後、

少し眠気がして、祖母の傍らに横になる。


時間は20時を指していた。


微睡み始めてすぐ、何者かによって

意識を確かにさせられる。


「恭一君?」


目をあけると、あの母や姉が頼りにしている

先生が顔を覗き込んでいた。


「わっ!!」

思わず、恭一と呼ばれた少年は声をあげる。



「あらあら、ごめんなさいね。

呼んだのだけど、返応がなかったから勝手にあがらせてもらったの。」


「お母さんは?」


先生はいつも時間やこちらの都合は関係ないのだ。


母が渡した合鍵で好きに出入りし

大半、恭一だけのときは食べ物をあさり、金品を物色し

図々しくも風呂にも入る。


50を過ぎ、全力で老いに逆らうかの様な厚い化粧と

クリスマスツリーを思わせるアクセサリー類をふんだんにちりばめた

自称、霊媒師が母や姉が信じて疑わない

「天上院静」その人なのだ。



キツい香水の臭いが部屋に漂う。



「恭一君、ごはんは済ませたの?」


なにか話す時は必ず、裏がある彼女。

警戒しながらも抗えず恭一はコクリと小さく頷いた。


恭一の態度が気に入らないのか「フンっ!!」と鼻で言うと

やはりいつもの様に冷蔵庫を物色しはじめた。


「あら、なにもないわね!恭一君?お母さんさ

昨日、御給料じゃなかった?」


恭一はそれに応えなかった。


「これじゃあ、なんのために来たのか

わからないね…恭一君、何か買ってきてくれる?

私、お腹ペコペコなのよね…」


恭一は答える事なく、その場から去ろうとした。


すると天上院は怒りを露にした。


「あんた!金、だしなよ!あるんだろ?え?」


学校でのイジメには耐えられた恭一でも

さすがにこの得体の知れない大人には恐怖した。



やっとの思いで声を振り絞り

恭一は天上院の顔を見る事なく言った。


「ありません…

あれはお婆ちゃんの治療費と…

僕たちの食費やこの家の光熱費…」


最後まで言い終わらぬうちに

怒りで震える天上院の平手が恭一を打った。


「き、きょう…ちゃん…」


その時、何をしても無反応だった

祖母が手を恭一に伸ばし、振り絞る様に名前を呼んだ。


天上院は驚きを隠せない様子でワナワナと震えていた。


叩かれた痛さと恐怖心から泣き崩れそうになっていた恭一だったが

祖母の一言ですべてが消し飛んでしまったかのように、すぐに冷静さを取り戻した。


さすがの悪人も気分が悪いらしく、すぐさま捨て台詞を

吐きながら玄関まで足早に逃げていく。


恭一には何やら叫んだが、負け犬の言葉は耳に届かなかった。


そそくさとヒールを履こうとしているが冷静ではないためかうまく履けない。


そのせいでバランスを崩し開いてない扉に頭から突っ込んでしまった。


「まったく、今日はなんてツイてない日なんだろうね!」


頭をおさえながら、天上院は出ていった。


「ありがとう、お婆ちゃん…」

恭一は祖母の手をぎゅっと握った。






藍の作務衣に似た服を着た男が警察に職務質問されていた。


「長い髪を後ろで無造作に束ね、

無精髭を生やし背中には身の丈ほどの

鉄の棒を背負った中年の男性が夜に

うろうろしてて、怪しくないわけないよな?」


若い警察官は自転車の後ろから何やらバインダーに挟まれた紙を

一枚外すと自転車の後部の白い箱の蓋をしめ、上に紙を乗せた。


「で?おたく名前は?」

「何処に行くの?」

「何してる?」

「歳は?」


髪の長い男はフレームのない眼鏡のテンプル

あたりに手を当ててクイッっと上にあげながら言った。


「あの、質問はひとつずつでお願いします…」


男の持ち物の布袋の中をボールペンの先で汚ない物を見る様に

まさぐりながら警察は訝しげにまたも問いかける。


「これ、何?」


警察官は円盤状になった布地を何枚も重ねた物を

人指し指と親指で摘まんで、自分の目の前まで持ち上げる。



「あはは…それは羽布って言うんですよ。」


「それからこれは…」


おなじディスク状の石の塊を

自ら警察官に見せながらニッコリと笑った。


男の態度とは裏腹に

警察官はため息を面倒くさそうに

つきながら、半ば呆れ顔で「で?」

「何なのこれ?おたく、何やってるの?だいたいさ…」


話し終わらぬうちに

警察官の言葉を片手をあげて制止する仕草をして


「あの、先程から、ですね~質問はひとつずつで。」


そうして、男はまた笑顔をみせた。



警察官が明らかに動揺をみせた。



「あのですね、私の職業はいわゆる~

お寺の住職なんです。」


「磨羽鏡寺。知ってます?」


警察官は暫く考えた後


「あ、鷺ヶ池の裏にあるあの…

あんた?あそこ、人住んでたの…」


「あ、すまない…

私も赴任してまだ一年半だから

岩鳴町をすべて知ってるわけじゃないんだよ。」



住職と聞いたのと、話しした事で少しだけ

警戒心が和らいだのか態度に遠慮と配慮が見られた。



「いえいえ、私こそ、こんな夜更けにすみません…」


「これは全て祭事や祓い事に使うのです。

神社じゃないのに、珍しいでしょ?

ハハハ…」


男は穏やかで気持ちが和らぐ話し方をしていた。


「あ、申し遅れました!」



「私、鏡焔渡(きょうほむら わたり)と申します!」











「で、律子のその悪霊を祓うにはどうすば…」


「今、順にはなす!あせるでないわ!この天上院静がついておるのだぞ!」



恭一の母はあの大先生と何やらただならぬ相談。


テーブルに二人で向かい合わせに座って声を殺すように天上院は話す

あの独特なやり方でまた母に話していた。

散々、好き勝手に食い散らかしたであろう食事の跡が大先生の育ちの悪さを物語っていた。



「まず、よいか?

律子ちゃんには絶対にバレてはならぬぞ。

彼女に憑いている悪霊の耳に入ったら

律子ちゃんだけでなく、恭一君やおばあさまにまで影響を及ぼす…」


「この、額を見ろ!すでに奴等の攻撃は

この私にまで及んでおる!!死人が出るやもしれぬ。

最早、一刻の猶予も許されぬのだ。」



まさに転んでもタダで起きない…

この強かさには生きる力すら感じる。

先日玄関で転んだ傷までもが彼女の大切なアイテムとなるのだ。



「では、約束していた物は用意できたかの?」


そう言われて恭一の母はびくんとひとつ身体を動かすと

かすれた声で「はい…」と返応した。


天上院に会ってから決して、良い方向には物事は進んではいなかった。

しかし、病の義母、小学生の息子に高校を出たばかりの娘、そして家の借金…


息つく暇さえなく、目まぐるしく働き

最愛の人を失ったあの日から悲しむ時間さえないまま、一人でやってきた。


そんな中、天上院静は彼女の支えであり

光明、そして安らぎなのだ。


そしていつかは終わるであろう

苦しみから脱出する導き手だと信じているのだ。



「まずは祭事に使う必要な費用は

ここにある50万で当てさせていただきます。」


「足りない70万は私が負担するから安心して下さい。」



天上院は恭一の母に渡された封筒を

すぐさま中身を確認し、鞄に押し込んだ。


「祭事の準備があるので私は今日は帰ります。」


天上院はまるで何かに追い立てられるかの様にそそくさと立ち去った。



「ありがとうございます!!」


恭一の母は深々と頭をさげ、その背中を見送った…


扉が閉まると、母はその場にへたり込み

ぶつぶつと一人で呟きながら小さいかすれた声で笑っていた。





「律っちゃん…

お母さんに憑いている悪霊はかなり手強い…」


「二三日中に祓うための祭事をしなきゃ

あなたのお母さん、恭一君はおろかお祖母様もあなたさえ、危ない…」



律子と天上院はファミレスのテーブルに

向かい合わせに座り話していた。


天上院のグラスの飲み物はすっかり空になっている。


それと対照的に律子のグラスのアイスティーは

全く口をつけておらず、中の氷が完全に溶け、グラスの水滴が

敷かれたコースターを濡らし、テーブルまで流れ出ていた。



天上院が本題に移ろうと口をひらこうとしたほんの少し早く、律子が声を出した。



「正直…あの、私…なんていうか…

まだ信じられないんです。その、霊とかなにか…」


ほんの少し悪びれた気持ちと

怒られるのではないかと思う気持ちで

自然とうつむきながら、天上院の視線から逃れて話した。


天上院は意外にも微笑みながら言った。


「わかってますよ。

あのね、これは言いたくなかったんだけどね。あなたの…お父さん…」


「お父さんにね、言われたのよ。」



律子はテーブルに強く手をつき立ち上がった。


「う、う、そ…」


なにか大声で叫ぼうかと思われたが律子は自分を制止た。


それは先ほどの衝撃で、並々とグラスに残るアイスティーがこぼれて

律子の服やスカートを冷たく濡らしたからだった。



天上院はさらに続けた。


「信じられないかもしれないわよね。」


「でも、律っちゃん…」


天上院は少し含み笑いをし

軽く咳払いをして律子の方へ身を乗り出した。


そして、小さく囁くように

「バースデイの時はすまなかった…」


天上院の言葉に律子は力なく椅子に倒れるように座った。


天上院はさらに続けた。

決壊しそうな心の城門はあと少しで見事に打ち砕かれる。

そうすれば、この気難しい年頃の女性を自分の意のままに出来るからだ。



「あれは、律との約束だったから。

父さんはいいかと思ったんだよ。まだ律が7歳の時に14歳になったらまた…」


律子はワナワナと震えていた。

自分の肩を抱くように胸の前で腕を交差して、強く手に力を入れていた。

律子を律と呼ぶのは父しか居なかっただけに、

まるで本当にそこに父がいるように思えた。


そしてなにより痛い過去の傷だった。



天上院は思わせ振りな心配面をして

「お父さんが言った言葉のまま伝えたいけど、

小さすぎて聞き取り難いから悪いけど私の言葉で話すよ。」


律子は7歳のバースデイに、忙しい父が無理をしてでも休みを取り

以前から行きたがっていたレストランに連れて行ってもらった。


家族揃ってのバースデイディナー

豪華な料理に楽しい時間は忘れられないものとなった。


来年もとせがむ律子に父は

「毎年では有り難みが薄れちゃうだろ?

だから、次は倍の年の14歳になったら連れて行ってあげるよ。」と笑った。


しかし、その時は来なかった。


父は病院のベッドの上にいたのだ。


それでも父はバースデイの約束を

忘れずにしっかりと店に予約を入れてくれていたのだった。


母や祖母、恭一と楽しめたらと…


しかし、律子はこの日の前日から家に帰らない日々が続いたのだった…





「な、ない!ない!どうしたんだろ…

天上院の奴だな…あいつ…なんであんな奴信じてるんだよ…

母さん…姉ちゃん…チクショウ!!」


大切な探し物は見つからなかった。


部屋中を散らかして狂ったように恭一は探したが無駄だった。


いつも堪えていた涙がこぼれ落ちた。


恭一は一頻りないてから、ある決心をした。


そして祖母の部屋に行くと、傍らに座り込み


「ばあちゃん…僕がこの家をまもるよ!安心してね。行ってくる。すぐに戻るからね。」


そう告げた顔はいつもの弱い少年の顔ではなかった。


何処と無く亡き父の面影をみせていた。





「やれやれ…まいりましたね…

まさか、お巡りさんにお世話になるとは…」


鏡焔 渡はそう呟くと重い道具類の入った袋を

疲れた右肩から左肩に背負い直そうと持ちかえようとしていた。


クルリと道具袋を身体の前で反転させようとした時、

目の前の死角に何かが激しく突っ込んだ。


それは目の前の曲がり角から突然飛び出したのだ。


同時に持ち変えようと反転させた袋で凪ぎ払うかのように弾き飛ばした!


「痛、たたた…」


鏡焔渡の前で少年が尻餅をついて倒れていた。


「す、すみません…大丈夫ですか?」


少年に手を差し伸べるとキツい目付きで睨みつけ、その手を払い除けた。



鏡焔渡は小さく溜め息をつくと

「その態度はおかしくありません?」


少年は黙って立ち去ろと立ち上がろうとしたが、またその場にへたり込んだ。


「痛…」

痛みに顔を歪める少年はどうやら足を痛めてしまったらしい。


「おやおや…困りましたね…私が家まで送りましょう。さ、手を…」


差し伸べた手に躊躇いを見せる少年だったが、

鏡焔渡のあの安心感を与える笑顔に、今度は自然と手を出した

少年、恭一だった…。






「渡さんすみません…」


恭一は鏡焔渡の背中の上にいた。


鏡焔は沢山の荷物とさらには恭一を

背負って歩いているせいで息を切らし、一声の言葉も発しなかった。


意外なのは恭一がこのインチキ度では天上院に比毛をとらない男を

よくも、受け入れて身をゆだねたという事だ。



「次の角を左ね。」


と、突然に鏡焔はガクガクと震え出しその場にしゃがみ込んだ…


「あの、す、すみません…少し休みましょう…」


道端にある腰ほどの高さのブロック塀に、二人は腰かけた。


暫く沈黙していた二人だが、鏡焔の方から口を開いた。


「あの…先程は何処かに急がれておりましたが…?」



恭一は「うん…」と一言いうと

少し黙って何か考えているかのように、遠くを見つめていた。


「これも何かのご縁、良かったら

話してみて下さいよ。お役に立てるかもしれませんよ。」


この言葉に恭一は押し寄せてくる表現できない

重い感情を抑えるので必死だった。


このまま、鏡焔に全て話せば、何か大きく変わる事は

不思議とわかっていたが、同時に

この押し寄せる感覚に潰されそうだった。



隣に座る恭一の目の前に、手を差し出した。


そこには1つのキャンディがあった。


「どうぞ。こんなもんしかありませんが…」


そして、父の様な大きさと安心

母の様な母性と優しさに満ちたあの

笑顔を見せた。



恭一はキャンディを受けとると、それを胸の前で強く握りしめた。


そして鏡焔の顔を見る事なく、話し始めたのだった。






すでに時間は夜中の2時を過ぎていた。


帰宅した娘を見ても一言の言葉すらない母…


律子も無言で返した。


自分の部屋に入るとベッドに

身を投げ出し、枕に顔を埋めて声を

出して泣いた。しかし声は枕に押し潰されて小さく響くだけだった。


気がつくと、白々と夜が明けていた。


少し眠ってしまったらしい。


長い金色に染めた髪が流した涙で

顔に貼り付いていた。


それを乱雑にかき分けると

もう一度ベッドに横たわった。






鏡焔は恭一の肩をポンと1つ叩くと

「じゃあ、取り返しにいきましょう!」



「手帳はもういいんだ…」


俯きながら恭一が言うと、鏡焔はニヤリと笑い


「いえ、全てですよ。取られたもの、壊されたもの全部ね♪」



恭一は鏡焔の顔を見て大きく頷いた。


その顔には久し振りの笑顔があった。




挿絵(By みてみん)

鏡焔 渡



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