Raw Boild Chicken < Driving is Driving>
落書きのつもりが第2弾です。東吾悟くん、少しはまともな人になってもらおうと思って書いて見たものの、どんどん駄目な人になっている気がします。妙な才能も開花したみたいですが、どう言うわけか、作者の制御が効きません。なんだ、こいつ?
どうも、東吾悟です。
師匠に言われて、口調を直しました。
「あんた、全然似合わないから、〜ぜ、って言わない方がいいよ」
心の中のセリフにもダメだしされたので、普通にすることにしました。だけど普通にすると全然ハードボイルドじゃないですね。
先日、アパートを追い出されたので、師匠のお宅に居候の身です。師匠の家は、土地なし、どこでもすぐに建築可能な家なのですが、寝るには2人だと狭いです。師匠は親身になってくれるので助かります。
「ここは一人用なんだから、自分の面倒ぐらい自分みろよ」
とか、
「そんな若い内から、俺みたいになる必要はないだろ。仕事探して来な」
とか、人生の指針をいろいろと頂いてます。
「そもそも、親はどうしているんだい?健在なら連絡ぐらいしてみろ」
そうは言っても、新宿に来る時も、アパート借りる時もママについて来ただけなので、どうやって変えればいいかわかりません。携帯電話とかも持ったこと無いし、困った時は常にママが来てくれたので家の電話番号も知りません。そういえば、どうして最近ママは来ないのだろう?
「いつから会ってないんだ?」
2ヶ月前からかな?それまで、毎週来て、ご飯作ったり、掃除したり、銀行とかも行ってた気がします。あと、お小遣いも。
「その歳で小遣いか。あんた、相当駄目な奴だな」
そうなんですか?
「ハードボイルドってのは、誰の助けも借りずに一人で生き抜くことだろ」
それってサバイバルって言うんじゃ
「なんでこんな時だけ知恵が回るんだ」
どうしたらいいですかね?
「しょうがないなー、この間店の裏口で会ったダンナ、覚えているか?あのダンナに仕事くれって頼んでみな」
師匠の言うことなら、やってみます。
「師匠になった覚えはないぞ。俺は俺のことで手一杯だからな」
師匠に励まされて、ダンナという人に会ってみました。
「ん、なんだ。この間の人かい?仕事?なんだ、あんたホームレスだったのか」
ホームレス?、家は師匠の家に今居ますが?
「わかってねぇのか、変なやつだなぁ。車の運転とかできるか?」
大学の時に免許取りました。ママはいらないって言いましたけど、車って運転してみたくて。
「大丈夫かな、こいつで、まぁ、いいや。今晩、車を持って来て欲しいところがあるからな。お前、そこまで車持って来てくれ」
何キロぐらいありますか?
「え?何キロ?そうだな、3、400キロぐらいだろう」
僕に持てますかね?
「は?何言ってんだ?運転して来いって言ってんだよ」
あー、持って来いっていうから
「どうやって持つつもりだったんだ。車は、駐車場にある赤い車だ。ほら、キー渡しておく」
わかりました。今晩ってことは5時ぐらいですか?」
「なんだ、そりゃ。5時ってまだ昼間じゃねーか。11時ぐらいに来てくれよ」
ここって書いて貰った地図を渡されました。とりあえず、お腹が空きましたって言ったら食べ物ももらえました。
言われた駐車場に行くと赤い車が止まってたので、早速運転です。本物の車に乗るのは教習所以来なので楽しみです。
午後11時より少し早めに、地図の場所に到着です。途中で、いろんな物にぶつかったので運転はもうバッチリです。パトカーが来たので、そっちにも興味があったのですが、時間が迫ってたので、諦めてここに向かってその場を離れました。しばらくパトカーが後ろの方に居たみたいですが、遅刻はいけないことなので、後ろも気にせず大急ぎでここに向かいました。到着してから後ろを見ましたけど、パトカーはいなかったです。すこし、残念です。
到着してから少ししたら、窓の外を叩く人が居ます。
「てめぇ、車から降りろ!」
駄目ですよ。これ、僕が運転することになっているのです。しばらく、降りろ、運転させろと言ってましたが、今度は助手席に乗って来ました。
「なんだんだ、てめぇは。まぁいい。それならてめぇが運転しろ。ほれ早く出せ」
出せって何も持ってないですよ。
「物じゃねーよ、車を出せって言ってんだ」
よくわからないけど、運転しろってことですかね?どこへ行きますか?
「タクシーかよ、どこでもいいよ、早くここから何処かへ行きてぇんだから」
何処かですか、よくわからないけど運転しろっていうのであれば運転しましょうか。僕は車のアクセルを踏みました。
「お、おい!何バックしてんだ!その先は山道だろ!」
あー、大丈夫ですよ。いままで来た道を戻るだけなので
「戻るだけって、バックで戻るんじゃねぇ!あぶ、あぶねぇって、落ちるだろ!」
なんかうるさいなぁ。ここまで車で登って来た道を、同じようにバックで進むだけなのに。どこかって言うので、とりあえず麓まで車を戻すつもりです。11時まであまり時間も無いので大急ぎで戻りますよ。
「な、何、信じられねぇことすんなー」
途中まで山道を降りてきたのですが、もう時間がありません。すいません、時間が来ちゃうので戻ります、と言ったけど、酔っちゃったのか返事がありませんでした。そういえば、バックで下っている時に、ハンドル切るたびにこの人、頭を何処かにぶつけていました。寝ちゃったのかもしれません。元の場所に着いたらダンナが居ました。
「おお、時間通りだな。今回は逃がしてしまったからな・・・お前、誰乗せてんの?」
誰って言われても、乗せろって言った人がいたから乗せただけなんです。
「こりゃいいや。ちょっと待ってろ・・・・これで良し。じゃ、運転変われ」
寝てたみたいですね。紐で縛って後ろの席に寝かせてあげたようです。僕も後ろの席に乗るように言われたので、残念ですが、後ろに乗りました。助手席には、また知らない人が乗って来ました。
「取り逃がしたかと思ったが、運がいいな。これで今回の仕事はクリアだな」
ゲームでもしてたんですか?クリアって難しいゲームだったのでしょうか?
「まぁ、ゲームだな。今回はタイミングが命だったんだが、先手取られたみたいでな。逃げられるところだったっが、お前が押さえてくれてたから何とかなった」
はぁ、よくわからないです。
帰る途中で、警察官と助手席の人が話をしてました。警察官って格好いいなぁ。でもきっと、ハードボイルドじゃ無いんだろうな。
その後、新宿に戻ると、ダンナから仕事の報酬だと言われてお金をもらいました。1万円札が100枚ありました。
「あんた、余程運がいいのかね?それでどうすんだ?」
とりあえず、師匠に相談して部屋を借りて住むことにしました。
「あんた、この間の仕事、すごかったみたいじゃないか。麻薬取引中のボスの身柄を押さえたんだって?ダンナも一緒にいった刑事さんも取り逃がすところだったそうじゃないか」
誰のことですか?
「相変わらず、物分かりわりいな、あんた」
車運転してただけですよ。
「しかし、運転って何したんだ、あんた。車がボコボコで、警察の出費もバカにならんとか言われてるみたいだけど」
警察がお金払うんですか?誰に払うんですか?
「全然わかってないのか・・・・あんた、本当にこれからもここに住むのかい?」
やっぱり僕はハードボイルドを目指したいですからね。
「あんた、田舎に帰った方がいいよ、やっぱり」
そういえば、ママはどうしたんだろう?いやいや、人に頼ってはいけないと師匠に言われたから、自分でいろいろ出来るようにならないといけないのだった。
また、仕事くださいって言ってみよう。ダンナに。




