作戦開始(スタート)
「君はこれに乗って待機してもらうよ。」
博士が指さしたところを見るとそこには真っ黒な大型のヘリが一台待機していた。
「詳しい事は中で説明するよ。」
博士が乗り込んだ後、俺もヘリに乗り込む。 中を見ると黒い全身タイツのようなスーツを着た人間が5人いた。
俺が乗り込んだ後、扉が音を立てずに閉まる。
「さて、そろそろ行こっか。」
博士がそう言うとフワリと身体が浮き上がる感覚がする。 窓を見ると景色が動いていた。
「博士 これはヘリじゃないのか? なんも音しないぞ?」
博士は一瞬いたずらが成功した子供みたいな顔で笑い、こう言った。
「これはね。 この組織の強襲用ヘリコプター 通称 モスキート。 音を一切たてず、姿を一切見せずに目的地上空へ突入し、降下させる。 今回みたいな作戦に使われる機体だよ。 僕が作ったんだ。」
「そんなことはとりあえず置いといて作戦の説明をしよう。 君たちはビルの崩壊と同時に降下。 来た敵を迎撃してもらう。 それなりに戦ったら撤退の合図を出すからどっかの物陰で変身を解除して。 変身する時に押したボタンを押して『解除』といえば解除されるから。 ロウはとりあえず一旦変身を解除してこれを着て。」
博士は普通のサラリーマンが来ているようなスーツを俺に投げる。 俺はボタンを押し、変身を解除する。
「解除。」
ウォッチに黒と銀の糸が吸い込まれていく。 俺はさっきの白衣姿になった。
「この格好でいると多分捕まるな。」
「今更気が付いたのかい? もうそろそろ作戦開始だ。 さっさと着替えたらどう?」
俺はさっさと着替え出す。 着替え終わったと同時にブザーが鳴る。
「作戦場所に到着したみたいだね。 10秒後に降下するよ。」
「10、9、8、7、6、5」
カウントが進むと同時にドアが開く。 風が中に入ってきて暴れ出す。 黒いスーツの戦闘員は立ち上がり、開いたドアの前に立つ。 真ん中のスペースが開いていたので俺もそこに進む。
「4、3、2、1」
カウントが進むにつれ足に力が入る。
「0! 降下!!」
博士の声を合図に俺達は外に飛び出す。 派手な爆発音が聞こえた。
俺はウォッチのスイッチを押し、叫ぶ。
「変身!」
先ほど戻った黒と銀の糸が俺を包む。 再び『相棒』を身にまとう。
そして、地面に着陸する。 ビルがいきなり崩れた事で人がパニックになっている。 降りた時に1人踏んでしまったようで地面とは違った感覚がする。
「サクセン カイシ」
相棒の声が作戦開始を告げた。
うまく表現で来ている気がしない・・・ 誰かアドバイスください。




