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後方腕組み師匠面(ししょうづら)しているだけの俺が、実は世界最強の剣聖だった件  作者: 街角のコータロー
第1章 勇者と聖女

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【幕間:銀の街と魔王の別邸】

本日は、2話あげております。

先にこちらからお読みください。

 ミラの案内で街の中心部へと向かったアルドは、広場に面した一際大きな屋敷の前で足を止めた。  


白磁のような壁に、青い屋根。村の村長の家が十個は入りそうなその建物を見て、アルドは目を丸くする。


「……ミラさん、あの。ここがミラさんのご自宅なんですか?」


「いいえ、ここはただの別邸ですわ。本邸に比べれば少し小さくて不便をかけますが、依頼の間はここで寝泊まりしてくださいな。屋敷の者には、アルド様がいつでもすべてを自由に使えるよう申し付けておきますから」


「ええっ、これで小さいんですか……!? もしかして、本邸はもっと大きかったり?」


 驚いて腰を浮かしそうになるアルドに、ミラはいたずらっぽく、そして優雅に微笑んだ。


「ふふ、ワタクシのお城は、もっーーと大きいですわよ♪ 機会があれば、いつかご案内いたしますわね」


「お、お城……。ミラさんは、本当にお嬢様なんだな。俺みたいな村の人間が、こんな立派な場所に泊まらせてもらうなんて……なんだか恐縮しちゃうよ」


 アルドは少し照れくさそうに頭を掻いた。


その純朴な反応に、ミラは心の中で(ふふふっ……お可愛い方ですね。)とアルドのへの好感度が上がるも、淑女の微笑を崩さずに契約書を差し出した。


「さあ、これは形式上のものですわ。内容に間違いがなければ、こちらにサインを。貴方がいてくだされば、街のみんなも安心して眠れますの」


「……うん。ミラさんがそう言ってくれるなら、俺、精一杯頑張るよ。街の人たちの力になりたいしね」


 アルドは丁寧に、慣れない手つきで名前を書いた。


------------------------


「では、実際にお仕事の現場を見ておきましょうか」


 ミラに促され、街の背後にそびえる鉱山へと向かう。


 坑道の入り口には、太い腕を組んだ小柄な老人が待っていた。灰色の髭を蓄え、使い込まれたハンマーを腰に下げたドワーフだ。


「アルド様、ご紹介しますわ。彼はこの鉱山の技師長のガモンです。アルド様の仕事仲間で、中を案内してくれる人物ですわ」


「よぉ、紹介に預かったガモンだ。あんちゃんが噂の『助っ人』か? 見かけによらず優しそうなツラしてるが……まぁ、ミラ様が連れてきたんだ、腕は確かなんだろうな」


 ドワーフのぶっきらぼうだが温かい言葉に、アルドは丁寧にお辞儀をした。


「初めまして、アルドです。鉱山のことは詳しくないけど、怪我をしないように案内してもらえると助かるよ。よろしくお願いします」


「がはは! 謙虚なもんだ。よし、来な! オオトカゲに荒らされて困ってる場所を見せてやる」


 アルドはミラに「行ってきます」と優しく手を振ると、ガモンの背中を追って、深い闇の中へと消えていった。



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