雑文エッセイ「タイトルで釣っても内容が伴わないと加点はされません」
さて、ちょっと前に異世界恋愛ジャンルへ投稿した短編が結構PVが付いた。でもポイントはそれ程でもなかったのよ。
で、この現象をちょっと推理してみよう。まずは投稿作品のタイトルは次のようなものだった。
元王子よ、今回の婚約破棄は万死に値する。だが卑しくも貴様は元王族だ。なので今回お前が罰として受ける『ざまぁ』を七つの極刑の中から選ばせてやる。
うん、なげぇタイトルだな。73文字もあるよ。でもタイトルとしては飽食気味な婚約破棄モノの中では一風変わっているから夏休み中の子供たちから興味を持たれたのかも知れない。
実際スマホ勢からのアクセスがパソコン勢の倍以上あったからね。
で、どんなのだろうと読んでみたら期待はずれだったのだろう。その結果が評価者数に現われている。
まぁ、アカウントを持っていない子たちに読まれたのかもという考えもあるが、そこはリアクションの数によって否定される。
つまり私は多くの子供たちに対して、図らずも『タイトル詐欺&ざまぁ』をしてしまったわけだな。うん、すまんな。期待に添えなくて。
いや、そもそも君たち用に書いた訳ではないから仕方ないんだけどね。
だけど投稿三日目でもまだ時間別の連続pvが続いているのには驚いた。まぁ、三日目ともなるとぎりぎりひとりが読んでくれて継続しているという綱渡り状態なんだけど、その殆どがスマホ勢だったのよ。
で、時期的に今は夏休みだから多分スマホ勢は子供たちだと思うんだよね。
でもこの子たちって、どこでこの作品を見つけたんだろう?既に検索欄の新規投稿順では56番目まで下がっているのに。
そんなところまで確認する子がこんなにいるのか?そんなに読む作品が枯渇しているのかねぇ。
まっ、なんにしても今回は作品名をクリックさせるにはやっぱりタイトルなんだなという事を再確認しました。←読まれたとは思っていない。多分半分以上の子は途中で読むのをやめているはずだ。
だけど未だに子供たちが関心を持っているのは『ざまぁ展開』であり、ヒロインが勝ち組になる事らしい。
いや~、なんて判りやすい金太郎飴現象なんだか。もっともこれはあくまでここに来る子たち限定の現象でしょう。
はい、つまりここに来る事自体が既にフィルターを掛けられているからね。なので判り易いっちゃ判りやすいんだけど、彼らの特性として物語は『読み捨てるもの』という考えが見えてくるのよ。
つまり商業的には彼らは『お客さん』になり得ないんだな。そこら辺が、ポイントによって書籍化した作品が苦戦している原因のひとつだと私は思うのよ。
いや、そもそも本自体が売れていないらしいんだけどね。
と言う事で、今日本屋さんに行ったら前から気になっていた本が文庫になっていたので買ってきました。
その本とは『赤と青のガウン』PHP文庫 税込み1320円である。
はい、これは皇族であられる三笠宮家の彬子さまが英国のオックスフォード大で学んだ日々を記された留学記です。つまりエッセイだ。
これってなんか大ヒット街道驀進中らしいんだよね。下手したらラノベよりも売れているらしい。
う~ん、やっぱりエッセイって『誰が書いたか』ってのが重要なんだねぇ。←自虐だ、思いっきり卑屈になってるよ・・。まっ、いいんだけどね。
と言う事で、やっばり読まれるには露出が多くないと駄目らしい。なのでみんな一生懸命ランキングを目指すのだろう。
だけどこれがまた難しいんだ。一応私の作品は500人以上に読まれたらしいんだけど、この人数ってランキング上位作品だと30分くらいで達成してしまう数字だからね。
さすがはランキング。集客力がハンパない。もっとも短編だとある程度で頭打ちになってしまうらしいのが難しいところだ。
はい、加点してくれる人の数ってそんなにいないのよ。そしてそんな加点者の方々もいつまでもここにはいない。花が散るように卒業して行ってしまうらしいのだ。
なので仮にポイントが入ったらそれはとても凄い事だと感じてねっ!そう、ポイントの多い少ないはあまり関係ないのよ。
作品が相手を動かしたという事実が大切なんです。まっ、実際にはここのポイントってここでしか価値がないからあまり一喜一憂しない方がいいよとも言っておきます。
と今回は綺麗に〆ました。うん、今回は当たり障りのない玉虫色のエッセイだったなっ!
-お後がよろしいようで。-