3話 フルリール王国
ここがフルリール王国か、、話に聞いた通り花が沢山咲いていて綺麗な所だ。
今日はもう遅いですから、私のお城に泊まりなさい。寝るところもないでしょう。とクリスさんが言う。
ありがとうございます
クリスさんとミシェルと共に、お城へ向かった
凄く豪華なお城だ。
おかえりなさいませ、ミシェル様
大勢のメイドさんが迎え入れてくれる。
その後夕食を一緒に食べることになった。
床が大理石のようなもので出来ていて見るからに豪華だ。
高そうな食器でフランスのコース料理に出てきそうな物が並んでいる。やはり、異世界だからか俺の居た国とは少し違う見た目の料理が多い。不安もあったが口にしてみる。
口に合うかと言われれば微妙だが、この世界に来てから何も食べていなかった為お腹がすいているのか、ご飯を食べる手が止まらない。
ハヤト!?もしかして、ご飯がお口に合いませんでしたか?すみません、今から新しいものを出しますから好きな食べ物を教えてください。
え?俺今泣いているのか?あれ、ほんとだ。
いやーここの料理が美味しくて涙が出てきたよ。
ご飯まで用意してくれてありがとうございます!
涙が出た理由は異世界に来て疲れたのと、 こんなにみんなから優しくされて嬉しかったからだと思う。俺はこんなに人から優しくされたことがない。ここの人達は優しくていいな…
夕食を終え、お風呂まで用意してくれた。
着替えがないことを気にかけてくれ、服まで頂いてしまった。
勇者が着ていそうな服だ。見た目だけ強くなった気がする。
空いてる部屋があるので案内します。とメイドさんに言われ、寝る部屋を案内してもらった。
あれ、ミシェルはどこにいる?ミシェルにちゃんとしたお礼を言っていないんだ。
ミシェル様は今、国の大事な会議に出席しております。終わるのは夜遅くとなりますので、明日言われてはいかがでしょうか?
国の会議?ミシェルは何者なんだ?
ミシェル様は、我が国である、フルリール王国の王様の娘であり、王女です。
いい貴族とかだと思っていたが、王国の王女だと!?そんな方々にお世話になっていると思うとなんだか急に申し訳なくなってきた。
なんだか申し訳ないです、身分の高い方々にお世話になって、邪魔でしたよね?
全然大丈夫ですよ。ミシェル様のご好意ですし、困っている人を助けるのは国の役目ですので!もう時間も遅いのでお気になされずゆっくり休んでください!
と言われメイドさんは戻っていった。
こんな迷惑をかけても怒らないでくれて、優しく接してくれて嬉しい。こんな経験は初めてかもしれない。この世界は優しい世界なのかもしれない、なんで異世界に来たのかは分からないけれどここに来れて良かったかも。
今までにない幸せな気持ちで眠った。