王子が甘くて直視できません!!
今日は二本立てです!
明日はお休みするかもしれません!
どうぞよろしくお願いします^^
キャラクター設定書きたいです!(二回目)
ソフィアとルースの間に気まずさが漂う中、流石に長らくティーテラスに居たため体が冷えてはいけないという事で改めて場所を変えてルースの執務室へと案内されていた、執務室には何度か来たことがある、日当たりがよく室内の壁には本がぎっしりと並んでおり他には必要最低限しか置かれておらず装飾品は一つもなくかなり簡素だ
そしてルースの執務室へと案内された今、私はなぜか応対用の数人掛けソファーにルースとぴったりくっついて座っていた
「あの、殿下?距離が近すぎませんか?」
触れている肩からドレスの布越しにルースの体温が感じられそうでドキドキとしてしまう
(なんで・・・いつもは対面に座るのに・・・)
先程も今もさっきからずっと、つい昨日までとは違う対応をされてかなり戸惑っている
なぜこんな事になったの?
殿下の変な噂が流れて、そのせいで婚約破棄を考えて、それを殿下に伝えて婚約破棄をしてもらえるように話して、そうしたら殿下は予想以上に悲しい顔をするし・・・
「ソフィア」
「な、なんでしょうか」
急に呼ばれてドキッとしてしまう
外でお茶をした時とは違い距離が近いのも相まってなんだかいけない事をしているようで心臓の音がうるさい
その声も甘く聞こえて耳の鼓膜を刺激してその体温も今までにない程に近くて、人肌ってこんなに暖かいの?全部知らない事でどうしたらいいか分からなくなる
「君は俺の事が嫌いか?」
低く甘さを含んだその声もその中に少し怖がるように聞いてくるそのたどたどしい言い方さえもこの距離のせいなのかキュッと心の奥深くが苦しくなる
なぜこんな事を聞くのだろうか?もしかして何か対応がまずかったのだろうか?
でも顔が見れない、見たらダメな気がする・・・
「いえ、嫌いなどとんでもないですわ」
「そうか、それならよかった・・・」
「は、はい・・・」
そしてもう何度目かになるかも分からない沈黙
「もう少し近くに寄ってもいいだろうか?」
ルースは囁くようにソフィアに聞く、耳元が熱い
でもこれ以上近くなどどうしたらいいのか分からない
なんせ今二人は肩が触れ合うほどにぴったりとくっついているのだから
「あの・・・殿下、これ以上は無理なのではないでしょうか・・・今もこんなにぴったりとくっついておりますのに・・・」
「近づける術があれば近づいてもいいのか?」
執務室に移動したルースはティーテラスに居たときより遠慮がない、その逆にとても積極的すぎる
これ以上近づく術とは何なんだ?
「え・・・?」
その術を聞こうと思い振り絞った声を出すのと同時に太ももと背中に腕が回されたと思ったら一瞬で私はルースの膝の上に横抱きで座らせていた
「君は、想像以上に細くてこんなにも軽かったのだな」
出会ってから一度も見たこともない甘く優しい笑みを浮かべるルースに目が離せなくなるソフィア
そして、あのシーンに繋がるのだった