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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
98/302

2021年10月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

探偵    :とりあえず事件を解決してくれる人。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋


忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。現在、放浪中。

風狼団長  :狼國で風狼団を率いてる。口は悪いが面倒見の良い獣人戦士。2019年11月「狼國編」の登場人物。

【正体はリス】

「勇者の正体が分ったぞ!」

 新米剣士の言葉に従者は動揺(どうよう)する。

「正体?」

「勇者はリスだ!だってドングリを集めまくっているから!」

 プニプニ勇者はせっせとドングリを(ひろ)っていた。

「あ、またこんなに集めて」

「ろんきゅり」

 ドングリがあれば(ひろ)ってきてしまう勇者だった。



【心配性】

 幾らドングリ好きでも勇者の正体はリスではないと反論する従者に新米剣士は言った。

「でも勇者さっきドングリを食べ…」

「勇者様、(くち)あーんして!」

「やー」

「ドングリ入ってませんか?」

「ない」

「…食べようとしたから止めたぞ」

 プニプニ勇者の事だと心配性な従者である。



【忍 狼國】

「あんた、勇者と知り合いなんだって?勇者はどんな奴なんだ?」

 遠い北国で獣人に聞かれた忍は真実を語る。

「勇者はプニプニな(わらわ)で、(それがし)は“ちゅのぴ”と呼ばれていた」

「ふふ、どうやら本当に勇者を知ってるようだな」

 その獣人はかつてプニプニ勇者と冒険をした風狼団長であった。



【準備完了】

 従者はプニプニ勇者に尋ねる。

「勇者様、準備は出来ましたか?」

「できた!」

「お菓子は持ちましたか?」

「もった!」

「オモチャはありますか?」

「ありゅ!」

「じゃあ、狩人さんと遊んでて下さいね」

「あしょぶ!」

(まか)せて、従者くん」

 掃除の間、(あず)けられる勇者だった。



【期待】

 この時期、プニプニ勇者が宿の裏庭で遊んでいると、冒険者たちの落ち着きがなくなる。

「勇者、今日は何するんだ?」

「ぶんぶん!」

「剣の練習か」

「勇者ちゃん、おやつは何?」

「りゅんご!」

「今日はリンゴね」

 焚火(たきび)で焼き芋をするのを楽しみに待っている冒険者たちだった。



【考古学士 プニプニ断ち】

「最下層の(もん)を開く事に成功したわ!」

 久しぶりに宿屋兼食堂に来た考古学士が告げた。

成功祈願(せいこうきがん)でプニプニ()ちまでしたのよ」

「そんな事まで!?」

「それくらい重要だったの」

「こーこがっち」

「勇者ちゃーん」

 そして心置(こころお)きなくプニプニ勇者を抱っこする考古学士だった。



【探偵 出番】

「僕の出番の様だね」

「探偵さん!」

 プニプニ勇者を抱っこして困っている従者の前に、探偵は何処(どこ)からともなく現れた。

「探している新しいトイレは左の通路の先だ。今、僕が行ってきたから確かだよ」

「ありがとうございます!」

「あーがと」

 今日も悩みを解決する探偵だった。


 ※10月7日はミステリー記念日だったので、久しぶりに探偵を出してみました。



※最後までお読みいただき、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂きありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


今後も続きますので、次回もよろしくお願いします。

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