2021年08月弐分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
白子犬のぬいぐるみ:警備兵が持ってきた警備犬の毛で作ったぬいぐるみ。
裁縫師 :色々な物を縫う事ができる冒険者。器用で細工好き。
【悪霊祓い】
南館の家主 :幽霊を祓って欲しい人。
南館の使用人:家主の代わりに依頼に来た人。
南館の霊 :家主の母親の霊。
神官 :悪霊を祓う力を持つ冒険者。見た目より親しみやすい。
【怪奇現象】
「わんこ!」
プニプニ勇者が食堂で白子犬のぬいぐるみを見せて回っていた。その姿は微笑ましかったが、偶に冒険者たちは息を呑む。
(あのぬいぐるみ、動かなかったか…?)
裁縫師の作った白子犬のぬいぐるみは、魔力で動く事を誰も知らない為、怪奇現象だと思われていた。
【帰り道】
「勇者様、帰り道が分りますか?」
「わかる」
「じゃあ勇者様に付いて行きますね」
プニプニ勇者はトコトコ歩いて買物後の従者を先導した。
「こっち」
しかし偶に見当違いの方向に行ってしまうので、従者が進路を修正する必要があるのだった。
「勇者様、こっちですよ」
「お?」
■お知らせ
この後から短いですが続きもの「悪霊祓い」が始まります。悪霊を祓って欲しいと頼まれたプニプニ勇者は、新しい仲間の神官と、冥界の人形を持って南館に向かいます。
【悪霊祓い 依頼】
「悪霊を祓って下さい」
「勇者様はプニプニだから無理です」
南館の使用人の依頼を従者が断ろうとした時、プニプニ勇者が机をバンバンと叩いた。
「まさか勇者様、依頼を受けるんですか!?」
驚く従者に勇者はハッキリと言った。
「おやちゅ!」
とりあえず休憩する事にした。
【悪霊祓い 相談】
「悪霊祓いですか?」
「はい。悪霊に勇者様のプニプニが効くか心配で…」
「幾らプニプニが万能でも難しいですね」
「あくりょたーじ」
魔学者と従者は不思議そうなプニプニ勇者を見つめ、そして話を聞いていた冒険者たちは思った。
(普通に神官か僧侶を連れて行けば良いのでは?)
【悪霊祓い 神官】
悪霊祓いを手伝う神官は厳格な様相で、プニプニ勇者を抱っこした従者は緊張していた。
「悪霊はどうやって祓うんですか?」
従者の質問に神官が口を開く。
「言葉で説明すると、とー!で、やー!で、たりゃー!です」
「とー!やー!たやー!」
見た目より親しみやすいようだ。
【悪霊祓い 冥界の人形】
「ぬんぎょ」
プニプニ勇者は得意気に神官へ人形を見せた。
「そのポヨポヨな人形は何ですか?」
「お化けが出た時のお守りです」
従者の言葉に神官は「頼もしいですね」と言ったが、それは冥界製の呪い返しの人形で、本当に勇者を守る事ができるのだった。
(やっと出番だ!)
【悪霊祓い 霊の気配】
「勇者、悪霊祓い頼みますよ」
南館の家主はプニプニ勇者たちを喜んで迎えた。しかし同時に神官が告げる。
「霊の気配がピピピッとします」
「ぴっぴぴ」
そして霊が皆の前に姿を現した。
『家主ちゃん、どこにいるの~?』
「母上、もう帰って下さい!」
霊は家主の母親だった。
【悪霊祓い 霊の正体】
『プニプニちゃんがいる!』
「ゆうちゃよ」
家主の母親の霊はプニプニ勇者を見付け、あっという間に仲良くなった。
「どういう事ですか?」
困惑する従者に神官が答える。
「あの方はどんぴしゃりで悪霊ではないからです」
「え!」
家主が一番驚いていた。
「悪霊は別にいます」
※次回に続きます。
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