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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
87/302

2021年07月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


刀鍛冶   :様々な刀剣を作る事が出来る職人。

氷の剣   :刀鍛冶の作った勇者用の氷の粒が飛び出る剣。

【風の魔道具】

 魔学者が風を発生させて涼感(りょうかん)を得る魔道具を作った。食堂で試すと、冒険者たちには涼しくて評判が良かったものの改良が必要だと言う。

「近付くと(こえ)が変になってしまうのです」

 そんな魔学者の後ろで、新米剣士とプニプニ勇者が変声(へんごえ)で遊んでいた。

「あ"--!」

「ぴ″ゃ″ーー!」 



【昼寝の場所】

「勇者はいるか?」

 刀鍛冶がプニプニ勇者を訪ねてきた。

「すみません、今、昼寝中なんです」

 従者はそう言って食堂の(すみ)でスヤスヤ寝ている勇者まで案内する。

「こんな(さわ)がしい所で良く寝れるな」

「人の(こえ)は平気みたいです」

「あー…お―…」

 どんな所でも眠れる勇者だった。



【短時間】

「勇者が(はら)ペコだ!」

「ぐーぐー」

 新米剣士がプニプニ勇者を抱っこして駆け込んできた。

「さっきお昼を食べたばかりなのに?」

 しかし勇者のお(なか)からはグーという音がする。

(どう遊んだらこの短時間でお(なか)が減るんだろう?)

 不思議に思いながらおやつを用意する従者だった。



【雷とへそ】

「勇者、お(なか)出してると(かみなり)が来るぞ」

「やー」

 新米剣士の言葉にプニプニ勇者はお(なか)をギュッと隠した。

「それって誰から聞いたの?」

 従者が興味を引かれて尋ねる。

「忍さんだよ。でも本当は“雷にへそを取られる”って言ってたよ」

 新米狩人により間違って伝わるのは防がれた。



【氷の剣】

「ア、アツイ…溶ける…」

「あいちゅちょーど!」

「助かったぞ!勇者」

 うだるような暑さの中、新米剣士の横でプニプニ勇者が小さな(こおり)の剣を(かか)げて(こおり)の結晶を噴出(ふんしゅつ)させていた。

「二人共、遊んでないで帰ろう」

 買物袋を持った従者が促す。

(こおり)の剣は涼しいな」

「ちゅぢゅちー」



【スイカ】

「市場から届いたスイカ、ここに置いときますね」

「ありがとな」

 従者の運んだスイカへ料理方が近寄ると、スイカの中にプニプニ勇者が混じっていた。

「ちゅいきゃ」

「スイカ好きか?」

「ちゅき」

 大好きなスイカに囲まれ満足気(まんぞくげ)な勇者だったが、すぐに従者に回収されていた。



【プニプニ仕様】

 料理方の切ったスイカを従者が皿に並べ、それを新米剣士が食堂に運んでいた。

「これは勇者様用ね」

 従者は(たね)を取り一口大(ひとくちだい)にしたスイカが入っている(うつわ)を渡す。

「勇者だから特別仕様なんだな!」

 新米剣士はそう言ったが、特別仕様というよりプニプニ仕様である。

「おいちー」



【スイカの仮面】

 奇妙な(めん)を付けた道化師が、プニプニ勇者を驚かそうと後ろから近寄った。

「勇者、ばあーなのよ」

「ぴゃー!」

 だが勇者は驚くより喜んでギュッとしてきた。

「全然驚かないのよ」

 スイカの皮で作った(めん)は、スイカ大好き勇者を喜ばせる効果しかなかったようだ。

「ちゅいきゃ」

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


今後も続きますので、次回もよろしくお願いします。

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