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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
8/294

2020年01月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


踊り子   :魔法の舞を踊る冒険者。

ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を助ける組織。

その他   :湖の女神

【初日の出】

 プニプニ勇者は目が覚めた。しかしまだ従者は寝ていたので、おきてーと言ったり鼻をムギュっとすると、ようやく目を開け、そして外を見て呟いた。

「勇者様、まだ夜が明けてませんよ…」

 勇者にとっては起きた時が朝であり、おかげで計らずも初日の出を見る事ができた従者だった。



【くじ】

「勇者様、お菓子を1つくれませんか?」

 従者が頼むとプニプニ勇者はコクリと頷いてポーチから炎竜の鱗を取り出した。

 勇者のポーチには貴重なアイテムが入っているが、取り出しは勇者にしか出来ない為、菓子と間違えるのを待つしかないのである。従者はこれを勇者籤と呼んでいる。



【酔夢の舞】

 踊り子の醒夢の舞により、悪夢の世界から目を覚ました村人は口々に言った。

「プニプニが踊っているという事は天国ですか?」

「大丈夫。あれは勇者で、ここは元の村ですよ!」

 踊り子の真似をしていたプニプニ勇者は、その踊りで村人を混乱させてしまったのだった。



【運試しクエスト】

 新年の運試しクエストは冒険者たちの恒例行事で、プニプニ勇者と従者も行く事にした。難度は低いものの、寒くて人も多いので大変だが、勇者はどちらも好きなので問題は無い。むしろ、はしゃぎ過ぎて体力を使い、途中で寝てしまう方が心配だが、その時は従者の運試しになるだけである。



【ダンジョン迷子センター 発見】

「居ました!特徴一致。慎重に距離を縮めます」

 探索班とセンターの交信は一旦途絶えたが、すぐに繋がった。

「深窟地区から聞いていた通りのプニプニです。勇者ちゃん保護しました!」

 プニプニ勇者の情報は各地のダンジョン迷子センターに共有されている為、対応が早いのだった。



【ダンジョン迷子センター ポイント制】

 ダンジョン迷子センターに、従者がプニプニ勇者を迎えにいくと、スタッフから笑顔で声を掛けられた。

「勇者ちゃんのポイントが貯まったので、アイテムをどうぞ」

「ポイント?」

「1迷子=1ポイントです」

(何それ!?)

 謎のシステムが存在するダンジョン迷子センターだった。



【金と銀のプニプニ】

 プニプニ勇者を抱っこした従者に湖の女神が問い掛ける。

「お前が抱っこしているのは金のプニプニですか?それとも銀のプニプニですか?」

「勇者様は普通のプニプニです」

「お前は正直ですね」

 普通のプニプニって何?と自分の言葉に疑問を持ちつつも審査に合格した従者だった。



読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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