2021年05月参分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
考古学士 :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。
■ダンジョン迷子センター
ダンジョン迷子センター:迷子になった冒険者を保護してくれる有難い施設。
新人スタッフ:新しくスタッフになった冒険者。職業は地脈師。
ダンジョンの白い犬:警備犬の兄弟犬。賢く穏やかな性格もそっくり。
【新人スタッフ 地脈師】
「新人スタッフさんの職業って何なの?」
「地脈師だよ。大地の力の流れを測定するんだ」
「ちゅみゃくち」
「ダンジョンに合ってるね」
「早く現場に行きたいよ」
新人剣士とプニプニ勇者はやはり迷子になってダンジョン迷子センターに保護され、新人スタッフと仲良くなっていた。
【止まる】
「じゅー」
裏庭で少し離れた所にいるプニプニ勇者が従者を呼んだ。多分、お腹が空いたのだ。丁度おやつの時間だし、すぐに菓子を渡す事もできる。しかし従者は敢てその場に止まった。
「じゅーー」
何故なら、勇者がトコトコ近付く様子を長く見ていていられるからだ。
(今日も勇者様はプニプニでトコトコだなあ)
【考古学士 迷子率】
「私も勇者ちゃんを装備して冒険したい」
「ぼーけん」
プニプニ勇者を抱っこした考古学士の発言に従者と魔学者は考える。
「装備はできますが…」
「迷子率が100%以上になる可能性が」
「でも迷子が打ち消し合って0%になるかも!」
「なるほど!」
プニプニ談議の話は尽きない。
【寝相観察会 シンクロ】
「勇者と新米剣士くんの寝相がシンクロしてるよ」
新米狩人が呼ぶので従者が見に行くと、プニプニ勇者と新米剣士が同じ格好で寝ていた。しかも体が捩れ手足が好き勝手な方向を向いてる。
「これで熟睡できるんだから不思議だよ」
「本当にね」
二人は気持ち良さそうに眠っていた。
【グルグル】
「じゅー、じゅー」
プニプニ勇者が従者の周りをグルグルと回っていた。
「危ないですよ、勇者様」
従者が声を掛けるが、勇者はグルグルしたままなので、なんとか掴まえて抱っこすると、ご機嫌になって言った。
「あしょんでー」
グルグルは遊んでもらいたい気持ちの現れらしい。
【新人スタッフ 配属】
新人スタッフ改め地脈師は研修を終え、ダンジョン迷子センターの所長から配属の希望を聞かれた。能力的には探索班なのだが、敢て救護班を選ぶ。
「プニプニ、モフモフ、これからよろしくねー!」
「お?」
何故なら保護されたプニプニ勇者と白犬スタッフに会いに行けるからである。
【手洗い歌】
「この先は泥で塞がれている」
先行して泥だらけになった射手が手を洗っていると、プニプニ勇者が近付いて歌い出した。
「てってーありゃおーくるくるーごしゅごしゅー」
「どうした、プニプニ!?」
それは勇者が手を洗う時に従者と歌うものだが、知らない射手は困惑するのだった。
【闇落ち】
プニプニ勇者を抱っこした道化師が言った。
「従者くん、勇者が闇落ちしたのよ」
「ばっじゃー」
「布団を用意します」
別日。
「勇者ちゃんが闇落ちしたわ!」
「ぎゃっぱー」
「抱っこ変わります」
いつの頃からか冒険者たちは勇者の寝むずがりを闇落ちと言うようになっていた。
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