表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
51/306

2020年11月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

猛獣使い  :獣を操る事ができる冒険者。

猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる。


暗黒騎士  :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

主事    :千里眼と主を結果的に管理している人。


護主    :魔除けを管理する者。魔除けの効果は抜群。

戦士の昔の仲間:戦士に力を借りに来た冒険者。

【千里眼 目がない】

「今、猫を見ていたようだが?」

 遠見(とおみ)でプニプニ勇者の動向を(さぐ)っている千里眼に、主事は尋ねた。

「猫ではなく、猫姿の精霊が勇者に何かを教えているようです」

「ふむ、気になるな。そこは記録晶に残しておけ」

「はっ」

(やった、猫だ~)

 相変わらず猫には()がない主事だった。



【暗黒騎士 スペシャル】

「どうだ、勇者よ、()(あし)も出まい!」

 暗黒騎士はその()の高さと、特殊な技による(うで)伸長(しんちょう)で、対象を両手で掴んで空高く持ち上げる。

「ぴゃー」

 そのままグルグルと回ると、プニプニ勇者は嬉しそうにはしゃぎ始めた。これが子供に大人気(だいにんき)な暗黒騎士の高い高いスペシャルである!



【南の珍獣】

 猛獣使いは南の地で珍獣(ちんじゅう)に出会った。(さる)(くま)の中間の様な姿で、(かか)えられる程の大きさながら木にしっかりと掴まっていた。今それを髣髴(ほうふつ)とさせる光景が広がっている。

「勇者様、ちょっとだけ(あし)(はな)して下さい」

「やー」

 今日のプニプニ勇者は、従者の(あし)をギュッとしていたいらしい。



【復活】

「勇者が復活(ふっかつ)した!」

 新米剣士が(さけ)んだ。勇者の(まぶた)は薄く開き、指先(ゆびさき)(かす)かに動いている。

「勇者、聞こえるか!?」

 また()を閉じないように新米剣士が声を掛けると、従者が言った。

寝起(ねおき)きにうるさいと機嫌が悪くなるよ」

「そうなのか?」

 プニプニ勇者のお昼寝(ひるね)終了である。



【甲冑】

「勇者様」

「じゅ-」

 従者の(こえ)がしたが、どこにも見つからなくてプニプニ勇者はキョロキョロした。

「ここですよ」

「どこー?」

 勇者はトコトコと探し回ったが、実は近くにいたのである。

「じゅー?」

()の前ですよ」

 しかし従者が試着した甲冑のせいで分らない勇者だった。



【壁】

 プニプニ勇者がジャンプしては(かべ)にくっつくのを繰り返していた。

「何してるんですか、勇者様?」

「そっと」

 窓から外が見たくて(かべ)を登ろうとしているらしいので、従者が持ち上げて外を見せたのが、その後も度々(かべ)にペタリとくっつく勇者が目撃されるようになったのだった。



【魔除け】

「勇者よ、これで魔の洞窟を抜けなさい」

 護主(ごしゅ)は最高の魔除(まよ)けを差し出す。

「や"ー!」

 しかしプニプニ勇者は泣き出してしまった。何故なら魔除(まよ)けが物凄(ものすご)く怖いからだ。

「なんでこんなに怖いんですか!?」

「この怖さに効果があるのです!」

 あらゆる意味で効果は抜群(ばつぐん)だった。



【戦士 昔の仲間】

 戦士の所に昔の仲間が(おとず)れた。

「お前の(ちから)を貸してくれ」

「今は無理だ」

「何故?」

「勇者が昼寝(ひるね)中だからだ」

 戦士に抱っこされてプニプニ勇者が眠っていた。

「寝てるなら良いだろう?」

布団(ふとん)に移すと起きてしまうのだ」

「何故?」

「分らん」

 謎の起きてしまう現象である。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ