2020年09月弐分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。
糧食将 :食糧の供給を確保する将。主に使えている。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
料理方 :勇者の定宿兼食堂の料理担当。
猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる。
管理者 :畑の管理者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
プニプニ団 :プニプニ勇者をリーダーとする集まり。メンバーは従者、新米剣士、新米狩人。
【千里眼 プニプニ団】
「どういう事だ!」
糧食将が記録晶を持って千里眼に詰め寄った。
「プニプニ団というものが出来たというので確認したら、プニプニなのは勇者だけではないか!」
「名前の付け方がおかしいですよね!」
「期待しすぎたー!」
プニプニ勇者の記録晶の内容で盛り上がる二人だった。
【千里眼 入団条件】
「条件が厳し過ぎる」
「ええ」
糧食将と千里眼が話しているのを主は見つけた。
「どうした?」
「プニプニ団の入団条件が、勇者に鼻をムギュッとされる事なのです」
「何?遠地の我らは不利ではないか!」
「そうなのです!」
プニプニ勇者の知らぬところで盛り上がる三人だった。
【見張り】
「いちょーなーち」
プニプニ勇者が従者に言った言葉に、狩人が反応した。
「何て言ったの?」
「“異常なし”です。忍さんとの見張りが楽しかったみたいで真似してるんです」
「そっか。ところで何の見張り?」
「分りません」
ここは勇者の定宿兼食堂のホールで、常々平和である。
【威嚇】
≪いいか勇者、魔物にはシャーッて言え。こっちは強いんだぞって示すんだ≫
猫姿の精霊から威嚇の仕方を教えてもらい、プニプニ勇者はコクリと頷く。
そしてダンジョンで魔物に遭遇した時、勇者はその教えを実行した。
「ちゃー!」
勇者の威嚇は、何かちょっと違っていた。
【元気の源】
「どうして勇者はいつも元気なんだ?」
遊ぶプニプニ勇者を見ていた新米剣士が質問してきたので、従者は考えながら答えた。
「お昼寝してるからじゃないかな?」
それを聞いた新米剣士は晴れ晴れとした表情で言った。
「じゃあ俺も昼寝する!」
(新米剣士くんもいつも元気だよ)
【おでかけ】
料理方に用事があったので、従者はプニプニ勇者を呼んだ。
「勇者様、食堂に行きましょう」
すると勇者はトコトコ走ってきて尋ねた。
「おでかっけ?おでかっけ?」
「食堂に行くだけですよ」
しかし既に出かける気になっている勇者の為に、少しだけ散歩する事にした従者だった。
【芋掘り】
「冒険者たちよ、この土地に埋もれる宝を探し出すがいい!」
管理者が宣言すると、冒険者たちは思い思いに散らばり、プニプニ勇者もある地点にしゃがんで土を掘り出した。
「あっちゃ!」
すぐに何かを見つけて従者に見せる。
「大きいお芋さんですね」
今日は芋掘りの日である。
【芋=ご飯】
自分で掘った芋を大事に抱えて、プニプニ勇者は定宿に戻った。
「その芋で美味い飯を作ってやるぞ」
「ごっはん!」
料理方の言葉に勇者は喜ぶ。しかし芋は放そうとしない。
「勇者、それを放さないと飯できないぞ?」
「お?」
自分の抱えてるもの=ご飯に気付かない勇者だった。
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