表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
41/300

2020年09月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。

麗盗人   :素早さや器用さに特化している冒険者。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


本草師   :植物の専門家。

盗賊長   :国々を渡り歩く盗賊の長。

【本草師】

 本草師(ほんぞうし)の庭には様々な植物が育っており、またあちこちに()()っていた。

「勇者も何か植えてみますか?」

 そう提案(ていあん)されたプニプニ勇者はお気に入りのお菓子(かし)()に持った。

「こえ!」

 菓子(かし)からは()は出ないと言おうとした時、勇者は驚きの行動に出る。

「おいちー」

(食べたー!)



【氷菓】

「勇者、(こおり)菓子(かし)食べるか?」

 料理方が(こおり)を細かく(けず)って砂糖を掛けた菓子(かし)を、プニプニ勇者の前に置いた。(さわ)ると冷たかったので勇者は()を引っ込める。

「ちぺたい」

 しかしすぐに手掴(てづか)みして食べだした。

「おいちー」

 その後は「ちぺたい」と「おいしー」を繰り返す勇者だった。



【盗賊長 報告】

「冒険者の一人を捕まえました」

「良し!これで邪魔されずに済むな」

 手下(てした)の報告を聞いた盗賊長は、無意識に足元(あしもと)にいたプニプニ勇者を抱っこしてソファで(くつろ)ぎ、勇者の(あたま)()ぜた。

「逃がしたりするなよ」

 捕まえたのは、そのプニプニだという事に気付いていない盗賊長だった。



【盗賊長 次期盗賊長】

 (とら)われたプニプニ勇者の様子(ようす)(さぐ)りに行っ麗盗人が、(あわ)てて帰ってきた。

「大変よ!」

「何があった!?」

「盗賊長と盗賊団の奴らが勇者ちゃんを気に入り過ぎて、次期盗賊長にしそうな(いきお)いよ!」

 勇者はどこでもすぐに馴染(なじ)んでしまうのだが、今回は馴染(なじ)()ぎたようである。



【盗賊長 軽口】

「お前が冒険者の仲間なら、ここでお別れだな」

 盗賊長はプニプニ勇者を従者に渡した。

「おちゃー」

 戻ろうとする勇者に麗盗人が言う。

「大丈夫よ、勇者ちゃん。すぐに捕まえて会わせてあげるわ」

「それじゃあ、一生()えねえな」

 余裕の軽口(かるくち)を言うと盗賊長は()って行った。



【ドングリ】

 ギルドに行く日だが、新米剣士はプニプニ勇者の世話があるからと動こうとせず、新米狩人が代わろうと言っても、勇者は自分が良いはずだと(ゆず)らなかった。

 だから新米狩人はある物を取りだした。

「勇者、ドングリで遊ぼうか?」

「ロンキュリ!」

「勇者―!」

 ドングリの勝利。



【勇者の応援】

 新人剣士は座学(ざがく)に行くのを(しぶ)っていた。(せき)でジッとしているのが苦手なのだ。

「勇者が応援してくれたら行く」

 (わる)あがきの(すえ)にそう言うので、新米狩人は抱っこしたプニプニ勇者に頼んだ。

「頑張れーって言ってあげて」

「じゃんじゃれー」

 それでやっと(こし)を上げた新米剣士だった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ