2026年01月参分 勇者の兜
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。
猫たち :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。
プニプニ号 :勇者のソリの名前。
雪の精霊 :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。
レアアイテム博物館:貴重なアイテムを展示する博物館。
学魔員 :レアアイテム博物館の職員。※案内者から変更。
ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を救助する組織。ダンジョンの維持、探索もしている。
スタッフ :冒険者の保護やダンジョン内の設備の修繕を行う。
白いスタッフ犬:警備犬の兄弟犬。賢く穏やかな性格もそっくり。
地脈師 :ダンジョン迷子センターのスタッフ。白いスタッフ犬と共にダンジョン内を巡回している。プニプニとモフモフが好き。
【モコモコ分】
「勇者、大きくなったか?」
新米剣士が聞くと抱っこされたプニプニ勇者ははしゃいだ。
「ゆうちゃ、おーきい」
しかし従者は知っている。
「それは外套がモコモコしている分だよ」
従者は寒いと勇者にモコモコの外套を着せるので、その分、大きく感じるのだ。
「みょこみょこ」
【プニプニ号 猫たち】
≪勇者、出発するぞー≫
「ぷーぷーごー!」
裏庭で雪の精霊が雪を操り、プニプニ勇者の乗るプニプニ号 ( ソリ ) を走らせていると、猫たちが集まってきた。
<ゆうしゃ、なにそれー>
<のせてー>
猫たちもソリに乗る。
「ぴゃー!」
一緒にプニプニ号で遊ぶ勇者と猫たちだった。
【勇者の兜】
「整理中に勇者の兜を見つけたのですが…」
レアアイテム博物館の学魔員が従者に相談する。
「勇者様には大きいですね」
「ばあー」
プニプニ勇者は頭がすっぽり隠れる兜でかくれんぼをしていた。
「兜はどうしましょうか?」
「このまま保管して下さい」
「そうですね」
「ばあー」
【手引書 勇者にしか見えない】
「何も無いですね」
空っぽの広間で手引書を片手に操印士が呟くと、プニプニ勇者を見て従者が言う。
「でも勇者様には何か見えているみたいです」
勇者はキョロキョロしている。
「何が見えるのですか、勇者?」
「ぷにゃもー」
勇者にしか見えないものは何だか分からなかった。
【射手の場所】
「ちゃちゅー」
柵にくっつきプニプニ勇者は射手を呼んでいた。
<ゆうしゃ、しゃしゅはどこだ?>
その周りに猫たちが集まる。
「あっちゅ」
それを聞いて猫たちが雪原を走っていく。
<ほんとだー!>
ニャー!
(何だ!?)
勇者は潜伏訓練中の射手の場所が分かるのだった。
【いつも通り】
「ダンジョンはどうだった?」
「いつも通りです」
ワン。
ダンジョン迷子センターの地脈師と白いスタッフ犬は見回りを終えて帰ってきた。
「わんー」
ワウ。
「あ、プニプニ!」
「勇者ちゃんもいつも通りよ」
同じく保護されて専用スペースにいるプニプニ勇者もいつも通りだった。
【チーズ】
「勇者様、チーズが溶けましたよ」
「ちーる」
従者とプニプニ勇者は鍋を見る。
「パンにチーズを付けましょう」
「ちーる」
従者が長い串の先にパンを刺してチーズに潜らせる。
「チーズが熱いから少し待って下さい」
「ちーる」
楽しみで何度もチーズと言ってしまう勇者だった。
【窓の外】
「従者くんはあそこにいるよ」
「じゅー!」
「新米剣士くんも頑張ってるね」
「ちゅんまいっち!」
「新米狩人くんがこっち見てるよ」
「ちゅんまーりょ!」
宿屋のおかみとプニプニ勇者は、外で作業をしている従者、新米剣士、新米狩人が窓の傍を通る度に、中から手を振っていた。
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