2025年11月四分 パンの舞
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
考古学士 :ダンジョン迷子センターのスタッフ。調査班のメンバーだが方向音痴。
踊り子 :様々な舞を踊る冒険者。舞の種類によって効果が違う。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。
探偵 :とりあえず一話で何かを解決してくれる者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
店主 :市場の店の主。勇者が良く買物に来る。
【散歩に行きたい】
「勇者様、どうしたんです?」
従者は出入口の柵にくっつくプニプニ勇者を見つけた。
「おしゃんぽ!」
勇者は力強く答える。
「お散歩はお昼寝の前に行きましたよ?」
「おしゃんぽ!」
憶えていないのか、もう一度行きたいのか分からないが、とにかく散歩に行きたい勇者だった。
【時間制限】
「ゆっくりしてて大丈夫ですか?」
従者に聞かれ、操印士が手引書を確認する。
「ここには時間制限が無いようです」
「それなら勇者様が起きてから行動しましょう」
「ええ」
「むあー」
「あ、起きましたよ」
「おっき」
お昼寝しているプニプニ勇者の横で休憩していた二人だった。
【パンの舞】
「ぱんー♪ぷわぷわぱんー♪」
プニプニ勇者が歌いながら踊っていた。
「朝からずっとあんな調子なんです」
「あれは“パンの舞”よ」
従者の話を聞いた踊り子は断言する。
「“パンの舞”!?」
「パンが食べたい気持ちを表しているの」
「じゃあ、おやつはパンにします」
「ぱんー♪」
【待機中】
「ゆうちゃもー!」
「待つんだ、勇者」
飛び出そうとするプニプニ勇者を探偵が止める。
「今、僕たちは待つ事しかできないよ」
「おてちゅたいー」
「手伝いたい気持ちは分かるけどね」
食堂が本当に忙しいと、勇者は遊び場で待機になり、近くの冒険者が交代で見守ってくれるのだ。
【しゃっくり】
「ヒック」
「ばあー」
「ヒック」
「ばあー」
従者がしゃっくりをする度にプニプニ勇者は「ばあー」と言っていた。
「何をしてるの?」
「勇者はしゃっくりを止める為に驚かしてるんだ」
新米狩人に新米剣士が説明する。
「ヒック」
「ばあー」
勇者自身は驚かしているつもりだ。
【ホカホカのプニプニ】
「こうこがっちー」
プニプニ勇者は食堂に来た考古学士に飛びついた。
「勇者ちゃん、暖炉の前にいたの?」
「だんよ」
この時期、勇者はいつも暖炉前の遮蔽柵にくっついている。
「ホカホカのプニプニだね」
「ほかか」
暖炉で温まっている勇者の頬っぺたは特別プニプニなのだ。
【モコモコの買物】
「寒いね」
「寒いです」
「ちゃむ、ない」
市場の店主と従者の話にプニプニ勇者も加わる。
「勇者はモコモコだから寒くないのか?」
「みょこみょこ」
勇者は従者によりモコモコの装備だ。
「また買い物に来てくれよ」
「おかーもの」
モコモコなので寒くても元気な勇者だった。
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